虚の耐えられない軽さ 実の耐えられない重さ

先日職場で40人程度の「食堂」イベントを開催し、無事終了した。その後周りを見渡してみると、疲労感が見える。しかし、満足感や達成感のようなものも見える。安堵の表情も見える。自分としては常に「これでよかったのかなぁ」という気持ちに苛まれつつも、…

アウトサイダーとしてのエリート意識 について

『そして、暮らしは共同体になる』という本がセールになっていたので読んだ。新品で読んだのと、Kindleで読んだのに続いて3回目だ。その中に「丁寧なくらし」を志向するマインドに潜む「順応を拒否し、社会の外部にいて社会に適合しない」という立ち位置とし…

作りたいものありき

PCはあくまでも作りたいものを作るためのツールに過ぎないのであり、基本的には(というのは、PCによるPCのためのPCのものはPCしか作れないから)「PCの使い方がわかれば、何かできるようになる」というものではない。作りたいものありきのコンピューターだ…

教えるのが難しい時代に

「(今は)先生よりもどうやら生徒の方が力関係が強くなってしまっている状況がある」「厳しく教えることが難しい時代に、じゃあ誰が教育するのかというと、最終的には自分で自分のことを教育しなければならない時代になってきたと思う」「それがすごく大切で…

『「差別はいけない」とみんないうけれど。』のメモと考えたこと

「リベラル・デモクラシー」は自由主義(討論による統治、個人主義)と民主主義(同質性、何かしらのアイデンティティを共有)という「克服できない対立」を含んでいたにもかかわらず、生きながらえることができた。経済成長の時代には、多くの人がその分け…

女子による「女子語り」のはなし

今の環境は女性ばかりで、女性による「女子は面倒だからサー」という「女子語り」に出くわすことがしばしばある。しかしそれに巻き込まれてしまっては、本当に大事なことを見失ってしまいそうだ。せいぜい、面倒な他人から自分を守るため、もしくは面倒な他…

「秩序なき自由」がもたらす不自由と罪の代理人としての神仏について

残念ながら僕の日常には「神様」というものは存在しなかったし、特に神仏への信仰に厚いわけでもない。しかしいわゆる「神」は我々にとって必要な存在なのかもしれないぞ、と去年を通じて考えるようになった。 ちょっと話は変わって、2019年はこども食堂に継…

リスペクト

「自分の中にもある種の偏見や差別心がある」ーそれまでそんなことを考えたことはなかった。ただ、偏見や差別にまつわる記事を読んで、「そりゃ、そうだよな」「差別や偏見はよくない」と思うことはあってもだ。 先日ふとしたきっかけで自分の口から女性に対…

「違う」から始めましょう 忖度時代のインディヴィジュアリズム

仕事がいつなくなるかわからない不安からか日常生活においてもなお、「他人に認められなければ」と思うようになる。度重なる災害が起こるたび徒らに「やっぱり、きずな」とか「やっぱり、思いやり」と言ったことばが広まり、頭を埋め尽くすたびに、目の前の…

「お式」と「マナー」

結婚式とか葬式になると、次に出てくる言葉は大抵「マナー」である。それまで対してマナーも気にしてこなかったような人間が、なぜ突然「マナー」なのか。おそらくそれは結婚式と葬式には「喜びとか悲しみとか、単一の “感情カラー” がその場を支配して然る…

「いじめの機能」と「仕事レス社会」で「フリーライダー」とみなされないことの困難

「従来の仕事」が少なくなっている・やらなくて済むようになっている「仕事レス社会」においては、他人にきちんと成果の出る仕事をしていることを示すのはますます難しくなっている。そうした難しさがあるにもかかわらず、(それを認めたうえで、本当に大事…

仕事レス社会における役割の喪失問題について

世代交代が起こらない、仕事のための仕事をする、やらなくていい仕事で「くそ仕事」を生み出す、その他やってるフリにこだわる、自他に暇を許せない…そんなこと・人に嘆きつつも、時々「自分は現役世代だからほぼ無条件に『社会における役割があって/与えら…

「『排除ムード』と『マイノリティの包摂』における個人主義的リーダーの役割について考えて高熱を出す」

僕は長らく何かをするにあたって「そこに意志があること」を非常に大事にしていたという意識がある。「むやみに常識とかマナーとかで個人は縛られるべきでなく、そこに意志があれば、それに基づいて実際にやってみることが大事だ」と思ってきた。今だってき…

「今日は、あの人に会える」

正直、心のどこかで「ドラマを観ることを楽しみにすること」を馬鹿にしていた時期があった。「どうせいつか終わってしまうのに」「流行り物だからだろう」「受け身の楽しみで…」など、これだけ並べるとまるで「懐古厨」のジイさんのようだ。そんなことを言い…

「若さを理由にしてはいけない」理由について

僕は「まだ若いんだから」とか年齢の数字だけ見て「これから経験を積めば」とか、そのように言いくるめられてしまうことが度々あり、その都度モヤモヤしている(「もちろん、誰もがアッと驚く大した経験をしたかと聞かれればそうでもないのだが…「経験」はあ…

「くそ仕事」と「反RPA化」によせて、「暇」についての話をする

事務作業のような「くそ仕事」はどんどんなくなって然るべきだと考えている。ちなみに、僕は実際に事務作業に従事している人たちを馬鹿にしているのではない。あくまでもそのような仕事には極力時間や心身のエネルギーを割くものではなく、できることなら早…

ボランティアワーク

ボランティアはボランティアであり、責任がない。だからもし当日すっぽかしたとしても、その責任について追及することができない。そこに何かしらの事情があり、まだ人間関係が築けていない事実もあり、「社会ではそれでは通用しない」などと諭すことは僕の…

そもそも人間は考えることを望んでいるか

僕はこれまで「自分の頭で考えること」を重要視してきた。それは、「(短期的に見た)より良い結果のため」というよりは「その決定に至るまでの自分の内的思考プロセスを知っていること」が、「後悔しないこと」「どうにもならない他者を責めないこと」につ…

「みじめさ」と「おちごとの時間」のはなし 『暇と退屈の倫理学』を読んで

今日は休みだ。今朝、僕の奥さんと一緒に作っている(自分が「やっている」と言って許されるのは3%くらい)借りた家庭菜園の収穫・手入れをしてきた。朝起きたままの格好で外へ出ていったから、iPhoneはおろか、腕時計さえもつけずに出かけていった。畑で採…

ドラマ『カルテット』「唐揚げレモン論争」にみる 「ハピネス」と「フェアネス」のはなし

この図をご覧いただきたい。 さっぱり、なんのことか分からないだろう。笑 続いて、こちらのリンクに飛んで http://motcho2.hateblo.jp/entry/quartet-1 ドラマ『カルテット』の第1話のワンシーンを 文字で追っていただきたい。 *************…

「文句を言われないように」

2つの指示

役割の再構築 にまつわるはなし「十分に役割を果たした」

誰かを支援することの最終目的が「自立」であり、 そのプロセスで「徐々に手を離すこと」があるならば、 「今までやってきたことでも、もうやらない」ということが そこには確かに含まれる。 一人でも、十分できるようになったことの存在を認め、 自分と相手…

あいだの仕事

「間(あいだ)の仕事」というコンセプトが浮かんだ。 誰がやってもいいし、この人じゃなきゃいけない、 ということはないけれども、 「いま、ここにおいて、いついつまでに」 その場をしのぐように、 「最高の」ではなくその場における「最善の」 クオリティ…

もしも誕生日に「課金」をねだられたら という仮定のはなし

「同じ6,000円分のプレゼントを誕生日にねだられたとして、 それがオンラインゲームの課金だったら許せるか?」 という何気ない妻の質問に対して、 僕の時代感覚がアップデートされていないためか、 それともそうしたお金の使い方について、 深く考えたこと…

依存と支配は繰り返す

「社会人間」になるために

学生として学校と自宅を往復する生活を送っているうちは、 勤めをしながら職場と自宅を往復する生活を送っているうちは、 それが「プロレベル」かどうか考えることなく、 「純粋に得意なこと」、「純粋に好きなこと」で 学校や職場以外の社会と関わることを…

iPad持ち過ぎ問題②

「これ1枚でいつでもどこでもなんでもできる」 iPadのようなタブレットはそもそもそれが売りだ。 ところがその「1枚で済む」「いつでもどこでも」というのが 困ったことにますますメリハリを失わせる。 結果的に「いつでもできるから、今やらなくていい」 と…

iPad持ち過ぎ問題

いま僕はiPadを5枚持っている。 何に使うから、という目的があってのことではない。 一部屋に1つ、iPadと言ったところで、 僕の住んでいるアパートには部屋は3つしかない。 頑張ってトイレを含めてみて4つ。 もうひとつ背伸びをして風呂場を入れてようやく5…

お菓子と社会保障のはなし

僕の職場には、 数人の決まった面子の子供が遊びにやってくる。 オフィスにドタドタと入って来ては (まぁ、それ自体は許容しているのだけれども) 結構な頻度で「食べるものは?」「おやつちょうだい」 というところから話が始まる。