いきすぎた消費者マインドはこうも自分の首を絞める

ある程度の不便さを引き受け、

「これ以上は要りませんから、これ以上働きません」

ということが広まったなら、

幸せな人はもっと増えると思う。

いや違うんだ、秦基博ではないけれども

「ここにある幸せに気づける人」が増えると思う。


インターネットがあれば大体のことはなんとかできる。 そもそも市場が縮小しているなかで、

「自分達が育ってきた時代と同じ」

ような便利さを享受するために高いお金を払う

・・・ためによりたくさんのお金を稼ぐ必要がある

・・・ために「いい仕事」につく必要がある

・・・ためにいい大学を出る必要がある

・・・ためにお金が必要になる

・・・ためによりたくさんのお金を稼ぐ必要がある。

ここからは無限ループである。 そもそも市場が縮小しているので、

「会社の成長」というアウトプットに対して求められる

インプット=時間は非常に大きい。 「お金をたくさんもらう必要がある」人たちは、

会社におんぶにだっこになりながら「金よこせ」という

・・・その結果、会社は大してインプットの割に

アウトプットの見えにくい

生産性の低い仕事に従事させざるを得ない

・・・その結果、長時間労働によって

ようやく小さな成長を生み出すことを強いられる

・・・その結果、「ブラックだ!」と

叫ぶ人たちがどこにでもいる

・・・その結果、(単価は知らないけど)

「労働時間が減って残業代が減ると困る」と

せっせと「残業」をする人たちがいる。

・・・そうやって、長時間労働が「美徳」になると、

これまた同調圧力によって長時間労働しなければならない

・・・その結果、なんでもいいから「なにかやる」ために

インプットの割に生産性の低い仕事に従事せざるを得ない。

ここからはもう無限ループだ。 もしくは・・・

会社におんぶに抱っこになりながら「金よこせ」

という人たちは、正社員にこだわらなければならない。

ただ残念ながら仕事のパイは少ない。

・・・その結果、人余りが生じる。

・・・その結果、一人あたりに任される仕事が少ない。

・・・その結果、「やりがいがない」「成長できない」人たちが出る。

・・・その結果、「やりがい」「成長」を求めて

「やりがいのある正社員」職を求める。

・・・その結果就いた「やりがいのある」仕事

「圧倒的成長スピード」の仕事は超激務だった。

・・・その結果、長時間労働を強いられる。

・・・その結果、「ブラックだ!」と嘆く人がいる。

・・・その結果、「ゆるい」「ホワイトな」仕事を求める。

・・・その結果、「やりがいがない」「成長できない」人たちが出る。

ここからは無限ループだ。


社会はもう十分便利なんだ!

ある程度の不便さを引き受け、

「これ以上は要りませんから、これ以上働きません」

ということが広まったなら、

幸せな人はもっと増えると思う。

いや違うんだ、秦基博ではないけれども

「ここにある幸せに気づける人」が増えると思う。