学生みたいな生活と「わび」のはなし

「学生さんですか?」

と聞かれるのは慣れたものだ。

はじめのうちは「なんだかな」と 思うこともあったけれども、

ふと思ってみれば、ぼくは大学を卒業してからも 「どうすれば学生みたいに生活が送れるか」を志向しているので、 全身から「学生オーラ」が滲み出たならばそれは本望だ。

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じゃあ「学生みたいに生活を送る」とはナンだ?

ぼくは「『勉強』と『実験』を本分にした生活をすること」だと考える。

勉強で得た知識から(大なり小なり)あれこれ企ててみたり、

(生活の糧を得るためのものとしての、少し皮肉を込めた)「お仕事」を できるだけしないために、

「ないお金」と「ある体力」「ある時間」を工夫しながら、 時々、自分の持っている時間・知識・技術・余っているモノ、 それらをシェアしながらしのぎ、 必ずしもお金にならないようなこと・誰にも褒められないことに 心の向くままに取り組んだり、

日常の「ない」の中に ちょっとした「ある」(わび・さびの「わび」)を見つける。

この「学生みたいな生活」そのものにも 「『勉強』と『実験』による喜び(『知の喜び』と呼んでいる)」 が詰まっている。