職人気質

そう簡単にはやらせてもらえない。 「経験と勘が大事」とか「技を盗め」とか、 そういうことは言われないけれども、どこかそういう側面もある。

ちょっと手の空いたときに僕なりにチョイチョイと 掃除し足りないなと思ったところをきれいにしていれば、 「おれの仕事に不満でもあったのか」的なことを言われることも。

「職人気質」というやつは、人材育成という面から見れば 合理的でないし、醸造協会誌にも「問題であり課題」とあった。

自分の仕事や自分の「やりかた」にこだわりを持っていたり、 「誰かに干渉されたくない」と思っていたりする人は多い。

(だからこそ、今ある人気とクオリティを生み出しているのかな、 とも思う。)

そこを僕が勇気を出して「教えてください!」というのもできるけど 実は自分が一番「干渉されたくない」と思っていて、 「自分のやりかた」にこだわりを持っているタイプだ、 ということもよーく分かっている。 僕もあまり他人のフィールドには踏み入りたくない。

(リーダーシップ的には「任せて育つのを待て」が基本だから、 その辺は理性でコントロールせねばなるまい)

だからこそ、超「アウェー」の状況ながら 自分のフィールドを探すより他ないのだ。