「ここでこれを買わなければ、○日働かなくてすむ」ー労働と時間と消費のはなしー
「○日働けば、これが買えるな」
学生アルバイト時代、 欲しいものを目の前にした僕はこんな風に考えていた。
ある程度の額の明確な貯金目標のためならまだしも、
例えば 15,000円する靴を買うのにも、 10,000円するトレーニングウェアを買うのにも、 30,000円するギターを買うのにも、
いちいちそんな理屈を当てはめていたのでは、東京にいて 例え時給1,000円だろうと自分の時間はあっという間に どんどん奪われていくことになる。
それが、今ではむしろ欲しいと思う商品に出会ってしまったら
「ここでこれを買わなかったら、○日働かなくて済むよな」
と考える。そう思えば、以外と天秤は「働く」に傾かない。
「お金は、あればあるだけいい」
というマインドを持っていたときは、
自分の時間=売っていない時間があることそのものの重要さを考えず、
必要以上に稼がされ、必要以上に消費させられる サイクルの中にいたように思う。