自分でつくる旅 ~諏訪に「来るまで」と「来てから」編~
昨日の記事「自分でつくる旅」
の中ほどにある「旅行の計画立ててる時間って、楽しいでしょ?」というフレーズ。
就活~諏訪に来てからの生活はまさにそれ。
面接(面談)していて、「これからどうする?」を一緒に考えようとしていたのが、
勤め先の若旦那だったのです。あれこれアイデアを出したり、
自分の考えをありのままに話している時間が、
とても楽しかった。そういう会社は僕が見た中で他になかった。
いや、僕の勤め先だってあと数十年もしたら「決められた仕事をやってくれる人」
を採用したいフェーズに差し掛かると思う。
「夢を『消費する』」?
一方、
NHKの朝ドラ「まれ」の主人公・希(まれ)の父・徹のセリフにこんなのがあった。
「事業ってのは、続けるのが一番難しいわけじゃない。なのにさ、でっかい夢とか言って、アイデアを考えてる時が一番楽しくて、ちょっと形になってくると、もう、次のことがしたくなってさ。そうやって次から次へと、夢を、消費してったんだよね。そんなことを、一人になって考えてさ。」
そう、「アイデアを出している時間」が一番楽しいのは間違いない。
「夢を消費」するってフレーズ、グサッときましたね。
全て実現できるかっていうとおそらくかなり難しいと思うのですが、
こういう共通の認識(「アイデアタイムが一番楽しい」ということ)
があると客観的に分かったからこそ、思いを実行に移してやらなきゃとも思う。
ただ、口に出さないと何も始まらないっていうのも事実だと思いますよ。
リアル版「自分でつくる旅」
単身で見知らぬ田舎に暮らすということは、
友達なし、実家なし、コネなし、いわゆるアミューズメントもなし。
その先が全部自分次第だから、面白いですし、本気にならざるを得ない。
(ただ、諏訪がボート競技や弾き語り活動が盛んな地であった、
というのは何かの縁だと思う)
留学とも違うのが、その地が無期限で「ホーム」になること。
そこで作ったつながり、その地にまつわる知識は、
時が経ってもSNS経由ではなく、実生活にあらわれる。
言い方はヘンだけど、築いたものが「無駄になる」感じがないからこそ、
見知らぬ地での新生活にコミットできるんですね。
しかも、「何にもないでしょ」と地元の人が言えば言うほど、
「楽しみがなければ、作ればいい」「楽しみがなければ、見出せばいい」ので、
ますます「どうやってこっちの生活を面白くしてやろうかな」と考えるようになる。
クサいことを言うようで恐縮だけれども、
僕にとって今の暮らしはリアル版「自分でつくる旅」なのである。
終わりにー「就活」に寄せてー
学生時代に、僕よりも色々な経験をしてきたユニークな人を見てきたけれども、
そういう人たちが就職活動のタイミングでこぞって
一流企業だ、東京だ、東証一部上場企業だ(⇒これが一番疑問)とか言って、
既に出来上がった(もしくはそういうフェーズにさしかかった)産業
を保守する側に回ってしまうのはもったいないなぁとか
思いながら、今日も明日も「就活」というものに思いを馳せたり、
シコシコとブログを書いたりしているのです。