「他人が頑張るところでは頑張らない。他人が頑張らないところで頑張る。」

「他人が頑張るところで頑張らない。他人が頑張らないところで頑張る。」なんて聞いたら、
「あまのじゃくなやつだ」とか「変なやつだ」とか思うでしょう。
ですが、これが僕のモットーなんです。

あれですあれ、電車に乗るときに階段から遠い先頭車両まで歩けば
空いたところに乗れるでしょう?


「自分にとって特にこだわりのないことを、切る」

僕は高校時代、友人がやりたがらなかったトイレ掃除を積極的に引き受けていた。
すると、ちょっと大袈裟かもしれないが、そんな姿勢から「聖人」と呼ばれたことがあった。笑

いや、自慢話ではないんです。

僕はトイレ掃除をすることに対して抵抗が全くなかった。
便器の数が限られているから広い教室を掃除するよりも「終わり」が見える箇所だったし、
トイレクリーナーのにおいも好きだったから。

一般的にはトイレ掃除はあまり好まれるものではないのですが、
自分がトイレ掃除を避けることにこだわっていなかったので、
自分なりにトイレ掃除の良さを見つけてちょっとやる気を出しただけ。

こんなのはどうでしょう?

授業や就職説明会で誰も発言したがらない雰囲気ってありますよね。
そんな中、ちょっと勇気を出して手をあげて真っ先に発言する。
すると、先生から「積極的なやつだ」と思われたり、採用担当者との距離も縮まったり。
実際にその授業の成績は「優」でしたし、(他の授業の成績は聞かないでね)
一番に発言した説明会のあとに担当者に話しかけると「あ、あのとき発言してくれた子だね!」
と言ってもらえたり、そんな手応えを得たり。

「自分が目立つこと」に対する抵抗がなかったので、
自分なりに目立つメリットを見つけてちょっと勇気を出しただけ。

自分がマジョリティであることにこだわらなければ、おいしいところをゲットできる可能性も
グッと高まります。


「周りが良いと思うことは、良いに違いない」?

「みんながいいと思う就職先にはそれなりのいいことがあるんだよ!!
だから、エントリーシート書くの嫌がってちゃだめなんだよ」
と、去年別れた彼女(その当時僕よりも先に某有名大企業の内定あり)
に言われたのを思い出しました。

2日間くらいはさすがにへこみました。
「やっぱりおれもあの面倒なエントリーシート書くしかないのか」と。

いやいや、本当にそう?

応募が殺到する大企業に就職することにこだわらなければ、
面倒なエントリーシートを何枚もシコシコ書く必要も、
面倒な面接を何回も繰り返すこともない。

それどころかすぐに面接行って、最初のステージで自分を見てもらえる。
変な競争意識がないぶん、自分のカラーをのびのび出せる。
会社によってはESなしで2回も面接すれば内定!なんてこともよくありますね。

抽象的な話に戻りますと、
「周りがいいと思うことは、良いに違いない」という発想だと、
その分野は競争が激しすぎて、自分が目立たない
しかもその割りにムダな苦労を強いられることが多い。

階段の近くの車両っていつも混んでるじゃん。
ぎゅうぎゅうの車両で一時間過ごしますか?

100倍の応募倍率をとっても、100人/10,000人と、1人/100人とでは
目立ちかたが全然違う。学生時代に「優秀だ」とされていた人も、
100人集まったら誰が誰だかわかんないね。


「自分にとっての」良さ

周りのひとが良いというもの、一般的に良いとされていることは、
当たり前なんですが、混雑するんです。

「自分はこういうことにはこだわらなくても良いな」とか、
「みんなが避ける選択肢にも、自分はこんな良さを見いだしている」とか、
そんなことに目を向けて「良さ」というものを自分基準にカスタマイズすれば
もっと楽にやれる、と思っています。そんなことで、みんなが頑張ることは、やらない。
みんなが頑張らないところで、ガゼンやる気になる。それが僕です。