続・「他人が頑張るところでは頑張らない。他人が頑張らないところで頑張る。」

前回の記事では「他人が頑張らないところで頑張れば、おいしいところをゲットできるよ」的な話
をしましたが、

今回は「他人が頑張らないところで頑張れば、自分の役割ができて楽しいよ」って話です。

僕の「やりがい」


突然ですが...
自分がその社会の一員として、自分の(これが大事)役割を担っているという実感(思い込みでもいい)こそ、僕のやりがいなんです。そして、誰かがちょっとでも喜んでもらえたらなおさら!

例えば、
・学生時代、バイトとしては人気があまりない自転車屋のバイトを選んだ
➡ボート部時代、部活の学生寮の自転車(ボート競技の伴走によく使う)にパンクしたまま使われていないものがあったのを修理して使えるようにしてやったり、チェーン外れを直してさらに調整したり。一台でもたくさんの自転車が使えれば観戦できるじゃん!

・高校時代、過去数年を遡っても「合格体験記」が存在しなかった大学に、同期で一人だけ
進学した(僕の高校ではさほど人気のない大学だったみたいだ)
➡後輩に自らの体験記を残すことができた。実際に受験してわかった注意点も含めて。

・英語の授業で、発言が無さすぎて明らかにネイティブの先生が困っているところで
発言した。
➡困ったときには僕に話を振ってくれるようになって、授業の間を持たせることができた。

・外国語大学卒卒業後、ほとんどの友人が有名グローバル企業に就職するなか、
地方の酒蔵に就職を決め、日本酒を造っている。
➡これから海外でますます日本酒への関心が高まるなか、
外国とのコネクションをもったOB集団のどこかから、日本酒にまつわる講演の依頼が来ると
本気で思っている


ある集団のなかで、「自分だけができる役割」と思っている(思い込んでいる)ことが、
これまで僕のモチベーションに繋がってきました。


自分の得意分野の集団には行っちゃダメ

よく、「英語力を活かしたいから世界に展開している大企業に行きたい」という
就活生がいますが、世界に展開しているということは、既にグローバルに活躍している人が
その会社にはたくさんいる、ということ。
得意分野を生かしたければ、むしろその企業にはいかないほうが良い。
なぜなら、得意な英語が「得意なこと」として目立たなくなるから。

英語力と進路を例に考えみよう。
TOEICが英語力に直結するかは不確かですが、分かりやすい目安として)
TOEICスコア730で、英語が「得意」な人がいたとする。

A. 周りがスコア730レベルの人がゴロゴロいる集団に行く
→スコア730は「ふつう」という位置付けになる。
 結果、「英語得意キャラ」が立たず、英語を使う仕事が回ってくるか怪しい
➡英語を使う機会が増えず、せっかくの英語力が活かせない

B. 周りがスコア400レベルの人、または英語が嫌いな人の集団に行く
→スコア730は「高い」という位置付けになる。
 結果、「英語得意キャラ」が立ち、イヤでも英語を使う仕事が回ってくる。
➡英語を使う機会が多く、得意な英語を活かしながら仕事ができる


「デキる人の集団で頭角を現してやる!」という気概は一見美しいと思いますよ。
でもそのためにお金払って仕事帰りに英会話スクールにでも行きますか?
疲れて帰る電車のなかでリスニングでもしますか?
実際は「パズル&ドラゴンズ」でもやるんでしょう。
いや、実際にできれば良いんですけどモチベーションの維持が難しすぎる!!

言語習得は実際に喋るに尽きる。しかも、「喋らないと自分が困る」くらい必要に迫られて。
あんまり偉そうに言えたもんじゃありませんが...ね!!


「自分の」役割

Aみたいな集団に行った場合、僕ならさっさと「英語」とか「グローバル」というものに
見切りをつけて他に自分にできることを探しますよ。
だって、既に英語の分野で頑張ってくれてる人がたくさんいるなら
その人達に任せておけばいいじゃん?自分だけの役割じゃないからやりがいも少ないもの。

それに、得意なことなんて自分が気づいてないだけでたくさんありますから。

「何か自分に出来ることはないかな」とやれることを探して、
他の人が手を付けてない(気づいてない)ことで、とりあえず自分にできることをやっとく。
どんなに小さいことでもいいんです。そして自分はその役割を担っている、
という感覚を持っておく。いつしかそれがその人だけの「仕事」になるんです。
仕事作っちゃった!スゲー!

もともと存在しない仕事を作ったわけですから、
誰かに見られているプレッシャーもないから自分の好きなようにやれる。
しかも、うまくいけば評価される。加点方式ですよ。
そりゃやる気になるでしょう!!


まとめ

既に誰かが頑張っていることは、その人に任せておけばいいんです。
他人が頑張っていないところで、ちょっとだけずく出して(面倒なことに腰をあげて)
自分に出来ることをやれば、その社会における自分の存在意義を、
自分のなかで明確にできる。それが自信とやる気につながるんです。

そんなことで、他人が頑張るところで頑張らない。
他人が頑張らないところで頑張る。それが、僕です。