「学生時代にしかできないこと」と「『やりたいこと』就活」が就活生を苦しめる

「学生時代にしかできないことをやっておきなさい」

就活をしていればこんなフレーズをよく耳にしますね。
 
ただ、「学生時代にしかできないなにかスゲーこと」があるという考え、
実は就活生を苦しめているんです。
 

「学生時代にしかできないことがある」ってことは

「学生時代にしかできないことがある」ってことは、
「社会人になれば、自由な時間がほとんどない」という考えの裏返しでもある。
また、そういう社会人のモデルばかりをみて学生時代を送る就活生、多いですよ。
 

そりゃ、なんでもかんでも仕事に求めるようになるわ、でも。。

仕事以外に自由な時間がほとんどない、と思えば、
自分のやりたいことや希望を仕事に求めるしかありませんね。
よくあるのは
・海外に行ける
・「やりたいこと」を仕事にしなければいけない
・留学できる
とかでしょうか。
 
ただ、実際にはどうでしょう?
なんでもかんでも叶うとは限らないと思います。
基本的には会社は、やってほしい仕事があるから人を雇うのであって、
社員の希望を叶えるために雇うのではないですから。
 
その結果、期待と現実のギャップが生じる
期待がデカすぎるんですね。で、希望が叶わなければ、不満は募るばかり。。
 

「自分でなんとかする」思考

「心の底からやりたいこと」があれば、そのスマホをいじる時間を削ってでも
時間を作るはず。
「やりたいこと」を今から探して仕事にしなくても、
自由な時間でやったらいいし、自由な時間をとりやすい仕事に就くって選択肢もある。
海外に行きたければ、自分で休みを取って行けばいい。
行きたいときに、行きたいところへ、仕事の成果とか求められずに行くのが
気ままで気持ちいいんだろうなぁ。
僕の勤める会社には、「海外の営業で絶対使えるから」ということで、
数ヵ月会社を休んで語学留学に行った人もいる。
(その人は、見事海外営業のポジションを手に入れた!)
 

終わりに

多分、社会人になっても心からやりたいことがあればだいたいのことはできる。。
というか、やったらいいと思います。そこは自分次第。
そこで、やっぱいいかな、と思ったらそれは仕事よりも優先順位の低いこと、ということで。
 
なんでもかんでも仕事に求めると、かえって辛くなります。
「学生時代にしかできない(スゲー)こと」なんて言わないで、さ。
 
人材コンサルタント常見陽平氏はある記事でこんな風に述べていた。
「実は、何となくキャンパスに行き、学食で定食と缶コーヒーで他愛もない話をすることこそ、
学生時代にしかできないことかもしれません。」
 
涙出そうになりました。