「付き合う意味」とは?

実は僕も諏訪に来てある一人の諏訪の女性に交際を申し込んだことがある。

答えは、即答で「いやです」だった。「ごめんなさい」ではなく、だ!
以下、しまいに事実上「距離を置かれ」てしまうまでの実話である。笑
 
・・・ただ、彼女はその後も(彼女曰く)「友達として」会ってくれた。
2人でドライブにも行ったし、なんと僕の部屋でごはんを作ってくれるとも言ってた。
例え一方的だとしても、僕は彼女が好きだ(厳密には、これからもっと好きになっていきたい)
という気持ちがあることは間違いない。
そんな状況で、もしも、このまま彼女と会いたいときに会えて、
またドライブに行って、家でごはんを食べたりして、純粋に楽しいという時間が、
危なげなく続くとしたら、僕は何を不満に思うのだろう?
ただ、そこには(恋人として)「付き合っている」という事実がないだけで、
付き合い方は僕の望む恋人としてのそれに近い。
 

付き合う意味とは?

 
かくして、僕は24歳の男にして女子中高生のごとく
「付き合う意味(※)とは何だろう」と真剣に考えたのだ。
そしてひとつの結論が出た。
付き合う意味とは問いのレベルがひとつ深くなり、「本気になる」ことだ!
 
※「付き合っている」状態に持ち込むこと自体の意味であり、
「付き合っている」状態の意味とはまた別物である。
(ex 「全然会えないし、会っても話がはずまないし、私たち付き合ってる意味ないよね?」など)
 
少々話は逸れるが、昨今の若い男女の9割近くは「いつかは結婚する」と思っているらしい。
つまり、若い人のほとんどが1人のパートナーを選ぶつもりでいる、という前提で話を進める。
 
で、問いのレベルがひとつ深くなるとは、
問いが「どの女と付き合うか」から、「この女どうやって自分の生活を楽しくしていこうか」に
移っていくことを意味する。1人パートナーを決めちまえば、必然的に他の女を「断つ」ことになる。そうなれば、その決めたパートナーと何をしたら(どんな風に付き合えば)楽しめるだろうか
を考えざるを得ない。そこには、間違いなく本気と真心がある。
自分でそうするって決めちゃったんだもの。
 
だから、「恋に理由なんて要らない」がみんなの理想であることを考えれば
身も蓋もないことだが、この人ならでは!というポイントを自分の中で理由づけさえできれば
(「ビビっと来たから」や「出会いが運命的だったから」も可)、
ハッキリ言って、誰と付き合おうが大した違いはないのだ。
あとは、選んでしまったパートナーと、自分の力でどうやって楽しむかを考えるだけだから。
 
 

例のごとく、就活論です

 
なんと、同じようなことが就活にも言える。
就職先を決めるとは、「どの会社に勤めようか」という問いから一段上って
「この(選んでしまった)会社と生活で、どんな風にしたら自分の人生を楽しくできるか」という
問いに進めることだと言える。そんでもって、決めたからには、幸せを会社に求めっぱなしにするのではなく、自分で自分の人生を楽しくする方法を本気で考えざるを得ない。
 
だからこそ、この会社ならでは!というポイントを自分の中で理由づけする必要があるし、そういう意味でも、自分に嘘をつかないような、誰に話すでもないような志望動機を持つことは大事。
逆に言えば、そんなオンリーワンの志望動機が自分の中にありさえすれば、
ハッキリ言って、どの会社に勤めようと大した違いはないのだ。
それよりもその先の人生を自分でどうやって楽しむかを考えること方がよっぽど大事。
自分の人生だもの、そりゃ本気になるでしょう
 
そのとき、「美人」とか「お金持ち」が世の中全体を見渡せばゴロゴロいるように、
「有名」だとか「高給」がその会社ならではのポイントにならないことは明らか。
繰り返しになるが、自分の中で明確で他と差別化された理由づけやメリットがなければ、
いくら有名だろうと、給料がよかろうと、「ホワイト」だろうと、避けるべき。
いくら美人だろうと、金持ちだろうと、性格がよかろうと、避けるべき。
 
「自分に合った」というのがポイントなんですね。
みんな歩んできた人生が違うのだから、「自分に合う」ものがみんな一緒なわけない。
 
 

終わりに

例の彼女、なんと市立図書館のとあるイベントに参加していたところ、
イベントが終わってから僕のことを走って追いかけて連絡先を聞いてくれたのだ。
 
僕はこれまでの人生で、決断に時間をかけすぎてチャンスをたくさん逃してきた。
だから、これからの人生では「これがチャンスだ!」と思ったときに迷わず行動することを
大事にしていきたいし、(彼女が純粋に「友達が欲しい」と思っていたとしても)
あの時意を決して追いかけて来てくれたその行動力が、そんな僕にはとても魅力的に思えた。
普通「イベント中に話さなかったのに、いきなり話しかけて怪しまれるかも」とか
「上手く話せなかったらどうしよう」とか思うところ、勇気を出して行動する自信さえ感じた。
それは間違いなく、僕にとって、「彼女ならでは」の魅力だった。
 
「付き合い方なんて、これから一緒に考えていけばいいズラ!」と自分に言い聞かせて、
(正直、家に帰ってから彼女の顔も思い出せなかったのに)
連絡先を交換してからはじめて会った待ち合わせのその日その時その場所で、
「付き合ってください」と言ったそのアプローチは、間違っていたのかもしれない。
 
ただ、「彼女同様、おれも迷わず行動できた」というその事実だけは消えて無くなることはないのだ。