”ポケモン”就活

みなさんは「ポケットモンスター赤・緑」というゲームをプレイしたことがあるだろうか。

このゲームは、最初に異なる3つの属性を持つモンスター:ポケモンをパートナーに選び、
ポケモンを「ゲット」したり、戦わせて強くしたりしながら待ち受けるライバルたちを倒し、
ポケモンリーグ」と呼ばれる強者の集まるところでチャンピオンになる、というところで
ひとまずストーリーは終わる。このゲーム、就活(いや、人生も)とよく似ているところがある。
と、思い立って書いている。
 
(ただ、これから就活する人たちはたぶんポケモン赤・緑の世代じゃないんだろうなぁ。。笑)
 

最初のパートナー選び

冒頭に書いたように、物語は3匹のポケモンから一匹をパートナーに選ぶところから始まる。
 
たいした理由や思いもないのに福利厚生ばかり重視して選んだ会社の内定者は、とりあえず序盤がラクだと誰かに聞いてフシギダネを選んで、「おれフシギダネ選んだwww この先楽勝www」と言っているくらいのもの。
 
一方で、進化後のリザードンの姿がかっこいいとか、
ヒトカゲは自力で「きりさく」「かえんほうしゃ」などの強力な「わざ」を覚えるとか、
そんなことを事前に攻略本などで調べる子どももきっといる。
調べずに、プレイしていくうちに気づいてもいいけど。
 
当然、一匹を選んだら他は選べない。
「やっぱりゼニガメを選べばよかった」と嘆き続けながら、
他のポケモンでずるずる進めるのが最悪。
 
そうなれば、そのパートナーとどうやってストーリーを楽しくしていこうか、
どうやって攻略していこうか、考えようじゃありませんか。
もしくは、サッパリと「さいしょからはじめる」ことをすすめる。
 

ヒトカゲを選んだら物語はクリアできないのか?

最初のジムははいわタイプの使い手、タケシ。
続く二つ目のジムはみずタイプの使い手、「おてんばにんぎょ」、カスミ。
ほのおタイプのヒトカゲゼニガメフシギダネに比べ序盤では圧倒的不利。
じゃあ物語はクリアできないのか?
 

いえいえ、そんなことはありません。むしろ・・・

もちろん、そんなことはない。
子供たちだって、なんとか工夫しながら物語をクリアしていく
 
みずタイプに強いピカチュウとか、
いわタイプに強い「にどげり」を覚えるニドランとか捕まえるでしょう?
もしくは、じっくりヒトカゲを育てて、レベル差で圧倒するというパワープレイもある。
友人と「通信交換」で弱点を補うポケモンを手にいれることも可能。
 
最初にヒトカゲを選んだら、そういう必要に迫られる。なければ自分の力で補えばいい
ストーリー序盤、同じ時点で「通信対戦」したらきっと「フシギダネ」のパーティに勝てる。
(あっ、タイプ的にも有利なんだけどね。笑)
 

終わりに

もちろん、なにも考えずに「ヒトカゲ」を選んでしまって
序盤の苦労のあまりポケモンを諦めてしまう子どももきっと世の中にはいるだろう。
 
スタート時の条件よりも、自分の思い、
しかも「こんなことを大事にするストーリー展開にしたい」というのを持ってることの方が大事。
全部が揃ってる訳じゃないけれども、ここは自分の力でなんとかできる、
その分、ストーリーにおいて譲れない部分は確実に外したくない、とか。
 
なんでもかんでも他人(会社)任せにするよりも、
自分で自分のライフスタイルをデザインする、という実感の方が楽しいと思いますよ。
 
(ちょっと話は逸れますが
これまでの人生を振り返ってみて、
ここからの人生で、これだけは譲れないというものとか、
今までは当たり前のことのように思えたことが、
実は自分にとってかけがえのないものだった、とか。
それに気づくためにも、当たり前が当たり前じゃない環境で生活するっていうのは大事かもしれませんね。)