作りたいものありき

  PCはあくまでも作りたいものを作るためのツールに過ぎないのであり、基本的には(というのは、PCによるPCのためのPCのものはPCしか作れないから)「PCの使い方がわかれば、何かできるようになる」というものではない。作りたいものありきのコンピューターだ。コンピューターは覚えるには絶望的と言えるほど様々な機能があり、自発的に作りたいものなしにその使い方単体を「教える」「教わる」というのはそれぞれなかなか絶望的だ。作りたいと思うゴールがあって、それについて都度使い方をくねくね道を進むように調べながら、「PC勘」というのを培いつつ作り方を覚えていく、という順番が正しいと思う(これはギターについても似たように考えていて、楽譜やTAB譜で「弾く弦」を覚えればよい、というのではなく弾きたい曲、弾きたいメロディがあって、それを弾くためにはどうすればよいか、調べて、実現する、ということを繰り返して「ギター勘」が身につくと思っている。そんなわけで、教本を用いてのステップアップには度々失敗している)。

  逆に言えば、コンピューターがなくても作りたいものは作ることができると思っている。そっちの方が時間がかからないのであれば、極端な話手書きでも良い。「時間がかからないのであれば」。そして、人・時間に十分な余裕があれば、の話。