前提A:自分の労働の対価としての報酬を得る

「自分の労働の対価として報酬を得る」という前提を僕は勝手に「前提A」と名付けた。この前提Aは、極めてフェアである一方で、今後書いていく記事でも述べるが、社会の余裕を生み出す上でのネックにもなり得る。会社側にとって労働者を使役する都合の良い言い訳になったり、労働者自身も、過酷な労働環境に依存・過酷さを正当化する理由になったりするからだ。しかし、「コントラフリーローディング効果(苦労して手に入れたものほうが価値があると判断する脳の本質的なクセ)」はこの前提Aにうまく(?)マッチしてしまっている。そのようなことを踏まえながら今後この前提Aと合わせていくつかのことを述べていきたい。