支援者

「下方比較」と抑圧の再生産のはなし

自らの苦しみが「どのようなもの」か形容できなかった経験が、のちに他の誰かの苦しみに対して「そういうもの」などと宣って、考えることを抑圧することにつながることを考えても、言語化することの大切さを思う。 去年の5月半ばに新聞に掲載されていた、公…

なかったことにしようとするほど、意識する

「自分の娘に昔の恋人の名前をつけるって、どうかしていると思いませんか?」 そう灯里が問うと、「私もそう思います」とその場にいた人が次々に手を挙げた。 僕が連休中に見たドラマ『最高の離婚』のスペシャル版におけるワンシーンだ。 諒「娘の名前は僕が…

問題の当事者は誰だろうか

自分は問題だと思っていないことを指摘され、問題の当事者に「される」とき、そこには当事者性がなくなり、結局、自分の感覚を頼りにしなくなるということを指摘したい。 先日近くの湖でボート(競技用)を漕いだ。僕には大学で4年間やってきたにも関わらず…