「若さを理由にしてはいけない」理由について

   僕は「まだ若いんだから」とか年齢の数字だけ見て「これから経験を積めば」とか、そのように言いくるめられてしまうことが度々あり、その都度モヤモヤしている(「もちろん、誰もがアッと驚く大した経験をしたかと聞かれればそうでもないのだが…「経験」はあくまでも人それぞれのものであり、年齢の数字に必ずしも同じ経験がパッケージされているわけでもない)。もしその人と同じ年になるまでわからないことであれば、そこには「覆すことのできない30年(くらい)の壁」というのがあって、いまここで何を言っても無駄だとさえ思ってしまう。やるせない。しかし自分には「若いからそういうことを言われるんだ」「年さえとれば」(もしくはより“オトナ”に見せる)というように若さを理由にしてはいけない理由がある。それは「自分も確かに歳を重ねていくという事実を受け入れられなくなるから」というものだ。

 キッタナいイラスト図に示したように、仮に自分の主張が受け入れられないということが、30年続いたとする。最初のうちは「まぁ若いんだし」というのが通じるかもしれない。しかし10,20年経っても変わらないとして「若いから」というのを理由にするには無理がある。その時間にも、時代の価値観や考え方はアップデートされていく。すると「若いから」を理由に28歳の時の自分の主張を曲げず、年を重ねるに従って、「こんなはずじゃなかった」という思いが募り、最終的には「アイツらが間違っている!!」と思い込みを、それこそ、年齢を重ねるに従ってどんどん強めていかなければ、いよいよ引っ込みがつかなくなってしまう。そうすると、どんなオジさんが生まれるかは言うまでもない。

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