「価値観」のハナシ。

就職活動を通じてよく耳にする「価値観」というキーワード。

この「価値観」をある程度はっきりさせることができれば、就活が「上手くいく」可能性はグッと上がる。

そもそも「価値観」て?

 ちょっとWikipediaで調べたら「何が大事で何が大事でないかという判断、ものごとの優先順位づけ」と出てきました。当たり前ですがまったくその通りです。(しかし、この「価値観」を無視して就活を「なんでも手に入れられるチャンス」だと思うから、上手くいかない。)

 これを僕はいつも「ツマミ」で説明します(下図参照)。

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例えば、「定時であがれて自分の時間はたっぷりとれるが、給料は少ない」会社と

「残業が多くて自分の時間はなかなかとれないが、給料は高い」会社を比較する場合。横軸上には「自分の(プライベートの)時間」と「おカネ」が書いてあります。

(完全成果主義の会社はこの例に当てはまりませんが。時間で残業がつく場合なんかは大体当てはまります。)

この軸の中で、どこにツマミをセットするかこそが「価値観」なのです。

 

そんなこと言われても、今はその判断がつかないよ!

それじゃ、まだ働いたことがないのに何を判断材料に「価値観」のツマミをセットすればいいの!?という疑問にぶつかると思います。そこで大事なのが、できるだけたくさんの社会人と話をすること。実際に働いている人がどんな仕事をして、どんな生き方をしているのか、できるだけ多くのサンプルを集めておきたい。

 そんなこと言われたって、社会人と接する機会なんて少ないし。。と思うでしょう。

そんなときこそ、OB訪問を活用するのです!歳の離れたエラいOBと話をしてもいいし、社会人歴の浅くて話しやすい大学の先輩でもいい。その他、もしあなたが学生なら、アルバイトは社会人と接する絶好のチャンス。例えば僕は学生時代にバーの様な飲食店で、カウンター越しにおそらくのべ600人以上の社会人と話をしてきました。

 

 それらの中で、「給料は良いけど残業が多くて休日も出勤して、おカネを使う時間が全くない」「稼ぎが良いおかげで、学生の頃には買うことができないようなあんなものやこんなものも買うことができた!」なんて話が出てきたり、立ち振る舞いからわかったり。

 他には、知名度はないけれども若くして管理職を任せてくれるような会社に勤めている人からは、話していて「この歳でこの人はこんなにリーダーの視点からたくさんのことを考えられるんだ」ということが感じ取れるかもしれない。

そうした社会人の実態のサンプルをたくさん見ていく中で、

「自分はこれだけは譲れないな」「これにはあんまりこだわらなくていいかもな」ということが明らかになっていくでしょう。

 

「上手くいく」とは?

ここまで読めば、「上手くいく」とは、「自分の価値観(ちょうどいいところに「ツマミ」をセットできるところ)をはっきりさせて、それにに合った就職先を見つける」ことだと分かってもらえるでしょうか。決して「有名な一流企業に就職すること」だけではない。

 

まとめ

 「価値観(=何をどれだけ重視するか)」をはっきりさせればきっとあなたに合った就職先=良い就職先に巡り合える可能性はグッと高まります。そのためには、できるだけ多くの社会人とコミュニケーションを図ることが鍵となります。