2018-01-01から1年間の記事一覧

お菓子と社会保障のはなし

僕の職場には、 数人の決まった面子の子供が遊びにやってくる。 オフィスにドタドタと入って来ては (まぁ、それ自体は許容しているのだけれども) 結構な頻度で「食べるものは?」「おやつちょうだい」 というところから話が始まる。

シモジモの民の「しのぐ」術 と おカミのすべきこと という視点のはなし

●7月のハイライトとして、 非常に個人的なことを挙げると 『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう』 という本を読んだことだ。 自称・読書家であるにもかかわらず 読み切るのに3週間も要したうえ、 ケインズ経済学の基礎知識が 頭に入っていなかったばかりに、 ま…

「やらない善よりやる偽善」のはなし

「やらない善よりやる偽善」という言葉にさえ、 そこに自分を善人と信じて疑わない人の プロパガンダ的なものを感じてしまい、 僕はそれにたいして懐疑的だ。 大義名分に自分のこころが追いつかない人が ツイッタラーかもしくは 「世論」的なサムシングか何…

他人の「ゆるい」は信じるな

ほかの人から見れば 「ゆるく」なんてないのに、 「脱まじめ」をそのまま “まじめに”受け取った人が言う 「ゆるくやろう」は、結構、罪だ。 その人の「ゆるい」レンジは あくまでもその人の置かれている 環境によって基準値が設定されていて、 ほかの人の思…

第3の「これがいい」のはなし

「結成したバンドは、いつか 『音楽性の違い』によって解散する 宿命を背負っている」 今日のテーマである 「第3の『これがいい』」の概念を説明するとき、 このかなり乱暴な「バンド解散」の命題を 持ちだしている。 バンドマンがそれぞれ、 メンバーと仲良…

やりのこしたこと

ただの懐古主義と言われれば、 もうぐうの音も出ない。 僕はこの期に及んで ゲームに手を伸ばしている。 その内訳たるや、今のところ 「ゼルダの伝説 風のタクト」 「ゼルダの伝説 時のオカリナ」 「激闘!カスタムロボ」 「スーパーマリオ64 DS」 とキテい…

僕のリサイクル哲学 のはなし

誰かが「いらない」と思ったものに、 ちょっと手をかけて直してみたり、 見方を変えて使える部分にフォーカスすることに ちょっと大げさだが 自分で見出したよろこび みたいなものを感じていて、 それが、「リサイクルショップめぐり」の 楽しみの核にある。…

まじめの受け皿「まじめトーレランス」 のはなし

他人が、自分の興味関心とは別に、 その人がくそ真面目に向き合っていることを、 自分の理解をよそに滔々と語るのに対して、 もちろん、 完全に理解はできないかもしれないが、 「フンフン…」と聞いていられる クオリティのことを、僕は勝手に 「まじめトー…

くだらないの中に

ひょっとしたら、 くだらないことをどれだけ書けるか みたいなところにこそ、 自分の無意識的に大切にしている思いが含まれていて、 そこに人の心に届くようなことが ポロッと転がっているのかもしれない。 「これは、きっと共感を得られるゾ!」 とホクホク…

人間の機微 のはなし

人間の機微を感じ取り、 それを知ったうえで 「どうしようか」と考えることは、 (おそらく、世の中には自分とは違う 感覚を持っている人がいて、 自分のおもう「正しさ」では 他人を納得させられないかもしれない、 と考えるようなかんじ) 結局のところ、 …

「あてがわれた役割」・「手加減の役割」のはなし

「本当の優しさとは 他人に席を譲ってあげることではない 譲られた席には自分で選んだ責任と 勝ち取った喜びがないから」 というのは森山直太朗の隠れた名曲 「優しさ」の歌い出しのフレーズだ。 結局はこれに尽きるのだが、 「役割があってこそ、人は輝ける…

忙しい大人のための読書感想文のかきかた

つまるところ、 読書感想文における本とは あくまでも自分の内側から言葉を引き出すための 当て馬的なものであって、 自分の経験や感覚に基づく言葉さえ引き出せれば、 本文を精読する必要はないし、 無理に書いてあることに納得しなくてもよい、 くらいに考…

古いものにこだわりたくなった人のためのはなし

どうやら、人はある一定の年齢に達すると 新しい音楽を探さなくなるらしい。 https://nme-jp.com/news/56379/ これは、音楽に限った話ではない と僕は個人的に思っている。

自らの打算 とロジックの限界 にまつわるはなし

例えば、 「総合職」的なところへの就職活動で 正直な就活生はどんどん追い詰められていく、 その原因はこういうところにあると思う。 大学の専攻から、実際の「総合職」的生活へは、 極めて整合性に欠けるトランジションなのに、 さも、整合性があるかのよ…

「いいことしてやったぞ競争」のはなし

医療や福祉、その他対人サービスは得てして 「いいことしてやったぞ競争」に陥りやすい、 と僕は思っている。

あいさつと白々しさにまつわるはなし

学校とか会社とか、 そういうものから離れたところに、 自分の「純粋な」友人を見つけること これは、大学を卒業したときから なんとなく頭に置いているテーマだ。

他人を「怒る」こと のはなし

そのとき僕が少年を実際に「怒った」のは、 彼に他人の気持ちのわかる男になって欲しいから というのでは一切なく、ただ一点、 水鉄砲で攻められつづけたことで 僕が不愉快だと思ったからだ。 そう思えば、あとは自分の気持ちを 真面目な顔をして、 ちょっと…

善い人が悪人になる

自分の考えが整理されればされるほど、 つまり「自分のことば」というものによって 自分の思う「これがいいと思う」が 理屈づけされればされるほど、 自分とは違う考え方を持つ 他人が思う「これがいいと思う」に 目が行かなくなる、という意味で、 自分はど…

「共同生活の本質」と「コミュニティのパラドックス」のはなし

本来、「共同生活」とか 「つながり」とかいうものは 「する」というような能動的なものではなく 場所を一緒にしたからという理由のみで 「なる」という受動的なもので、 「持っているリソースを分け合えばよい」 という、ある単一の合理的観点から それをシ…

「群れてはいけない」属性と「カルト」と「暴力」のはなし

ゲームに出てくる悪役には ・子供の頃から引きずっているコンプレックスをもとに ・ふとした瞬間に手にしてしまった強大な力を使って ・自分の理想の「善」の世界を目指す中で ・それが行き過ぎて、「悪」になる というものが珍しくない(と誰かが言ってた)…

「他人に“いいこと”しないおれ、生きてていいよ」と「自立」のはなし

ちょうど一年ぶりに会った友人がいた。 どういうわけか話の中で僕が無職だった時の話になった。 たしか、乃木坂46の話から派生したはずだ。 僕が、日がなYoutubeで 乃木坂46の動画を見て過ごしていた時期のことだ。 当時僕は 縁はあってもゆかりがなかった長…

「やりたいこと」はアテにならない①

たとえば僕が「『朝マック』をしたい」と思ったとき、 じゃあ、どこでもいいからマクドナルドに出かけました。 マクドナルドに着きました。はい、じゃあ満足ですね! …そんなワケないだろう!!笑

「車を運転すること」から僕が勝手に感じていること のはなし

最近読んだ本に 『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているならば、不便を 取り入れてみてはどうですか〜不便益という発想〜』 というものがある。タイトルが長いけれども、 しばしばそこに書いてあることが思い出される、良本だ。 …

「コミュニケーションと調和の課題」のはなし

「その時の自分の至らなさ」 「もっとああしていれば、上手くやれたかもな」 という冷静な感覚は、 その時自分の決心でもって 何かと別れたり、離れたりしたその時を起点にしたとき 常にディレイを伴って心に浮かぶ。

「『オーソライズド』な趣味」という概念のはなし

「社会性のある趣味」 「属性を問わず楽しめそうな趣味」 「教育上良さそうな趣味」 それらを僕は勝手に「オーソライズドな趣味」と呼んでいる。 もしも、流行りの「オープン・コミュニティ・スペース」があるとして、 その「オーソライズドな趣味」ばかりを…

僕たちはきっと出会った人でできている

「純粋な『本当の自分』というヤツはないんじゃないか」 とときどき思う。 時間が許すなら どうか、「中2のセカイ」だと早合点して 眉をひそめずに聞いてもらいたい。 というのも、 僕はよく対人コミュニケーションにおいて これまでに出会った人々の 話し方…

「コミュニティスペース」の欺瞞と「みんなで一緒に」のはなし

結局のところ、 「みんなで一緒に」がいいよね、と思い始めたら 「みんなで一緒に」ができる人しか残らないんじゃないか。 という疑問から話を始めてみたいと思う。