1/15(金) 軽井沢バス転落事故を受けて

昨日1/15(金)の未明、軽井沢町の国道18号・入山峠付近で大型バスが転落し、 乗員乗客41人が死傷するという痛ましい事故が起きた。

亡くなった方々の多くは大学生で、その中には僕の通っていた大学の学生も含まれていた。 亡くなった学生と親しかったであろう自分の親しい後輩、親の心境が分かる、なんて、 とても言えたものじゃない。しかし、そうした人々の心境を考えると本当に辛い。 やりきれない思いでいっぱいだ。

長野県民として、夜行バスのユーザーとして、また同じく峠を運転するドライバーとして、 そして何より、身近な存在である出身大学の運動部の学生が巻き込まれたということで、 今回の事故はとても他人事とは思えない。

改めて。 今回の事故は峠道で起こったものだ。 長野県は山が多い地形もあり、峠の数は日本一なのだそうだ。

峠道は暗い。電波が届かなくて連絡がとれないこともある。 鹿などの動物と衝突するおそれもある。鹿と衝突して車がダメになるだけならまだいい。 避けようとして急ハンドルをとった結果転落する、ということも考えられる。 それに、たいてい峠は標高が高く寒いので、凍結のおそれも大きい。 道幅も狭い。たとえ自分の車が普通に運転していても、 何かの拍子に悪いタイミングで対向車がはみ出してきたら衝突は避けられないだろう。

僕はこれまでに高速代をケチったり、自分の体力を過信したりして、 下道を使った長時間ドライブをすることもあった。 この事故車が当初の運行計画であった高速道ではなく峠道を行ったのはあくまで「時間調整」が目的だった、 と見られているが、自分を振り返って「その高速代、命に代えられますか?」という言葉が頭をよぎった。

終わりに...

もちろん、楽しい休日を過ごすために、峠の向こう側へ行くことはよくあるものだ。 長野県は峠を隔てて違う空気(文化)が流れていて、峠の先にはまた新しい信州がある、というのもまた事実。

今回の事故では運転手も亡くなっため、事故の原因ははっきりしていないが、 峠のドライブでは一層、自分のコンディション・道路のコンディション・天気のコンディションに 気を使う必要がある、と痛感した事故であった。

終わりに、負傷した方々の一刻も早い回復と、亡くなった方々のご冥福を心からお祈り申し上げる。