ダルビッシュの焦り

先日、こんな記事を見つけた。

ダル、大谷を語る「筋力はうらやましい」「二刀流、僕ならやらない」

この記事を読んで、素直に大谷を「よい」と言うことのできない ダルビッシュを垣間見た。

ダルビッシュの大谷に対するコメントはこんなかんじ。

「単純に筋力とだいたい比例して球が速い」

「バネはすごいけど、僕みたいに調整して何か細かいことが できるってわけじゃない」

「もし僕が大谷みたいな筋力を持っていたら、ここまで考えて やってなかった。」

「大谷は『すぐ体重増えます』みたいに言うけれど、 それは僕が言ってることをやってるから」

「(投手と野手)2つやるってことは、それだけ上に行く確率がへるということ。僕ならやらない。」

「(僕は遠回りしてもあらゆることをやってきたから、 後輩にも色々アドバイスできる引き出しをたくさん持ってるけど、) 大谷はいいものだけやってきて、引き出しがないから このままやれば後輩に伝えることのできない選手になる」

これらの発言がもしも本当だとしたら、 ダルビッシュの意見はちょっと誇張するとこんな風に聞こえる。

「大谷は筋肉バカだけど何も考えちゃいない。 考えがないから、後輩にアドバイスもできないだろう。 二刀流って言うけど、2つやったって上にはいけないのだから、 さっさと1つに絞るべき。」

ちょっと気になって二人の背景を調べてみた。

ダルビッシュは去年の3月に肘の手術を受けていて、 昨シーズンは登板せず一年をリハビリに費やした。 一方、大谷は(MLBと日本球界という違いはあれど) 22試合に登板し15勝5敗という好成績。

メディアも、長身でファイターズの背番号11という共通点のある ダルビッシュと大谷を何かにつけて比較する。 ダルビッシュにも大谷のような160km/h超の速球を期待する 雰囲気もある。

今、ダルビッシュには相当な悔しさと焦りがあるに違いない。

(ちなみに、僕はダルビッシュも大谷も応援している。)