就活の「嘘」

完全に後出しじゃんけんだから、偉そうなことは言えないけれど。

3年前のこの時期、僕は初めての就活をしていた。 4月から面接解禁で、企業は4月にはポンポン内定を出す。 そして、早いうちに「優秀な」学生を獲得するのが大事、という。

「優秀」とは言うけれども、 4月のその時期にキッチリ就活出来る層がすべてとは限らない。 それにも関らず、その時期だけで「優秀な」学生を 採用しようとする企業サイドにはこんな思惑が見え隠れする。

いま、取り組んでいることそっちのけで、(部活動、ゼミその他) スケジュールを企業に合わせてくれて、 就活の「ルール」に則ってきちんと書類を書いて、 テスト対策をして、面接で要領よく答えられるように、 就活用の訓練をした、いわば「従順」な学生で、 言うことをきちんと聞いてくれそうな、「優秀な」人を 選んでいる。

ということは、意地悪な言い方をすれば、 選抜という形を採っていながら結局は「誰でもいい」のだ。 言うことをきちんとやってくれさえすれば。

誰だって何かの分野では優秀なのに、 「優秀な」学生を獲得するのに躍起になっているということは、 その組織の「優秀」の尺度に偏りがあるからに他ならない。 なんともパラドキシカルでアイロニカルである。

「誰でもいい」について、ずいぶん前に見つけた面白い記事を。 「何らかの基準を設けると同じような人が集まる」 という問題をぶち壊す素晴らしいブレークスルー。 ホントかどうかは不明だけど。笑

俺人事部 毎年あみだくじで採用決めてる模様