僕は、とてもせっかちだ

僕はアニメ「あの日見た花の名前を僕たちは知らない。」が大好きだ。 去年の夏にはアニメの舞台である埼玉・秩父に赴いてアニメのイベントに行ったほど。

その登場人物の一人で絵を描くことが好きな少女・つるこ。 しかし彼女は自分が絵を続ける理由について迷いがあった。 そんな彼女のセリフにこんなのがあった。

私大好きだったわ 絵を描くことが 教室にも通っていたし でもね、どんなに頑張ってもある一定以上は上達できる才能がないって気づいたの だからすぐに方向転換した 絵をこれ以上続けても何も残るものがないって

私はいつも考えすぎて結果を自分から先に出しちゃうの すぐに決めつけて、すぐに諦めて もうそこから動けない きっと私は頭がよくないのね 要領が悪いのよ

けどね、めんまと久しぶりに会えて 私はいつでもはやとちりなんだって気づいたの どうして無理やり諦める必要があるのか どうして自分で結果を出す必要があるのか

私また絵を描いてみようかなって思ってる これが将来にどう結びつくとか、そんなの関係なく ただ描いてみようって

めんまへの手紙」より

 

「自分のできることを、自分のためにやって、その結果他の誰かがちょっと喜んでくれる」

そういう瞬間が僕にとって非常にエキサイティングで、生きてるって心地がして、幸せだ。 そうやって、とりあえず自分の好きなことをやろう、自分にできることをやろう、と思う。

もちろん、それ自体は悪いことじゃないと思っている。 ただ、とてもせっかちなのだ。

誰かの役に立ちたいと思うあまり、本当に自分が表現したいことややりたいことが分からなくなったり、 実際に自分にできることをやってみたは良いものの、 「果たしてそれが誰の役に立っているのだろう?」とか、 「大した才能じゃないのに、将来認めてもらえるのだろうか?」とか思い始めると、 「じゃあやらなくたっていいじゃないか」という考えにハマる。

そんなときこのセリフを聞いては 「あぁ、自分は本当に先を急ぎすぎているな」と思い知らされる。 「純粋に、自分のやりたいことをやったらいいじゃないか」と思い出すのである。

動画「めんまへの手紙」(当該個所は4:00-) https://www.youtube.com/watch?v=cDkpl7vhnyg