「勉強だとも思っていない」体育会系は超勉強熱心

有名大学を出ていれば、

「じゃあ、頭が良いんだ(だから、色々できるんだよね)?」

という類いのプレッシャーを受けることもあれば、 そんなことを言われたことが、在学中からある。

確かに僕ら体育会系の部活動に勤しんでいたものにとっては 机や黒板に向かっての「お勉強」の時間は 決して多くなかったかもしれない。

それに対して変に謙遜して 「いや、じつは勉強のほうはちょっと・・・」などと 口にしてしまうこともある。

ただ、僕たちはあまり気づいていないだけで もはや「勉強」だとも「努力」だとも 思っていないような、非常にアグレッシブな勉強を重ねてきた。 おまけに、考えたことを実践する、ということも何度も繰り返してきた。

身体づくりのために・・・

時間を忘れて筋トレの方法やポイント、その効果を 調べまくった連中がいる。 それを、実際に何度も何度も試行錯誤して、 ちょっとでも競技力の向上に繋がればと 時間を惜しまず、知ること、実践することに没頭する。

身になる食事の取り方について調べまくった連中がいる。 大学のテキストは読まないけれど、栄養の本は読む。 合言葉は「低脂肪高タンパク」だ。 それまで全く見ていなかった栄養成分表示も見るようになる。 体型が大きく変わったとしても、食う、食う、食う。

競技技術向上のために・・・

日本の資料だけでは飽きたらず、 わざわざ英語の資料を翻訳した連中がいる。 そのために、わからない言葉があれば辞書も引く。

練習の特性がどんな風に身体能力に影響を及ぼすか 調べまくった連中がいる。 それをもとに、過酷でありながら、 理にかなった練習メニューをを自らに課す。

彼らはなんでそんなことをするのか? 回りから見れば「クレイジー」の一言だ。

それは、ひとえに 自分のクオリティが上がるという確かな手応えがあるからであって、

それはもう、結果がどうであれ、 誰かに言われたからやるのではなく、

自分のことだと思って、

自分で試行錯誤して、

自分の力が伸びていく、 そのプロセスそのものが楽しくて楽しくてしょうがないのだ。

「体育会系だったから勉強してこなかった」というのはもうヤメだ。 僕たちはメチャメチャ勉強してきたし、勉強が大好きなんだ。