「読書革命」―最新の本を、タダで、何冊でも読める

読書革命が起きた。 「最新の本を、タダでいくらでも読める」

ブックオフには、(情報として)古くなったから 100円で売られている本がたくさんありますね。

一方、TSUTAYAには、最新の本が定価で売られています。

たくさん読むならどっちでしょう?

学生時代の僕は、 安くて古い本をたくさん買い、読み漁っていました。 たくさん読むにはそうするよりほかないと思っていたから。

でも今は? ・・・最新の本を、立ち読み(タダ)で次々と読んでいます。 学生時代とは本の読み方がガラッと変わったから。

今、僕は一冊10分程度で捌くことができます。 しかも、誰でもできるような方法で。

ただし、注意すべきポイントが2つあります。


ポイント①「骨」を拾って読め

で、その「骨」は大体どこにあるかと言うと、 太字見出しです。

文章を書き続けていると 必ずと言っていいほど働くのが

「文章を通じて言いたいこと」に対する 「誤解や書きモレを避けたい」という心理。

だから、とくに意識せずとも 本当に伝えたいこと=「骨」は 太字とか見出しにして突き出したくなっちゃうんです。

逆に言えば、その「骨」さえ拾えれば 筆者が言いたいことの概要はつかむことができる、 ということです。


ポイント②「引き出しのラベル」ができればOK

事務所なんかにある引き出しには 必ずと言っていいほどラベルが貼ってありますね。

何でかって、もちろんそれは 「この引き出しを開ければなにがあるか」 を分かりやすくするためです。 そして、必要に応じてその都度その引き出しから モノをとりだします。

読書に話を戻しましょう。

読書において「引き出しのラベル」とは、 「どの本にどんなことが書かれているか」 を分かりやすくしておくことです。

そして、そのラベルに書くべきは上記の 「本当に伝えたいこと=『骨』」+「個人的に印象に残ったこと」です。

そのためには、当たり前ですが、 どの本を読んだかを忘れないようにする必要があります。

ノートにメモするのもいいんですが、 本屋の中でいちいちノートを出していられません。

僕が使っているのはBookshelfというアプリ。 片手で読んだ本を管理できるうえ、 本のカバー内側に書いてあるような「概要」が表示されるのでベンリ!

そもそも、「ラベルに書く」という行為も 自分の印象に残った本について、頭の中で、 ぼんやりとやっておくくらいで大丈夫。

わざわざ「メモしなきゃ!」と思うと ハードルが上がってしまって読む気が下がりますからね。

というか、印象に残った本は、 メモせずとも印象に残ったからこそ、 「印象に残った本」たり得るのです(?)。


「立ち読み=買うための吟味をする行為」 に変わりはない

「立ち読み」って聞くとなんだか後ろめたい感じがしますね。 でも、この「骨を拾って引き出しのラベルをつくる」読み方は 本の内容への「再アクセス」が前提です。

「再アクセス」したくなる内容を含んでいる本は、 その時の自分に役立つ可能性がかなり高いです。

参考になった部分を引用してブログやノートに書きたくなります。 そうなったときは熟読を要します。 そうでないと自分のモノにできませんから。

結果、新品・定価であろうと僕はその本を買います

つまり、一見立ち読みで「読了」したつもりでも 「買うための積極的な吟味」であることに変わりはないのです。

(それに、10分なら「長時間の」立ち読みではないから 遠慮することもないですね。)


「なぁんだ、そんなことか!」 結局はマインドセットの問題だ!

ここまで読んだ方は分かると思いますが、

「10分で読める」とか、

「隅々まで読まなくても、再アクセスしやすいように 『引き出しのラベル』ができればOK」とか、

そんな風に「読書」をとらえることができれば、 読書へのハードルはグッと下がると思いませんか?

結局、この記事で紹介した読み方は そうしたマインドセットで行う読み方なのです。

それがもし、

「読書は時間のある時にゆっくりするもの」 (もちろん、それも楽しみ方のひとつ。特に小説では。)

「何度も読み直すのは面倒だから、 一度の読書で読みこんで何とか学びを得よう」

そんな風に考えると、なんだか腰が重くなりますね。


おわりに

この記事だって、 「『骨』を拾う」とか「引き出しのラベルをつくる」 というフレーズさえ頭に残ればそれで十分ですし、 「骨」を拾ってもらえれば概要は伝わるように書いています。

もし、本を読んでいるときに、 「『骨』を拾う」とか「引き出しのラベルをつくる」という フレーズがフッと頭をよぎったら、 その時になって初めてこの記事に再びアクセスして、 じっくり読んでもらえればいいのです。

その再アクセスをスムーズに行うために、 読んで心に残った記事やフレーズは (読書ならアプリに記録するのと同様)

どこかに書き留めるか、タイトルをメモしておくことで、 引き出しのラベルを作ろう、というのが今日の話でした。