忙しい大人のための読書感想文のかきかた
つまるところ、 読書感想文における本とは あくまでも自分の内側から言葉を引き出すための 当て馬的なものであって、
自分の経験や感覚に基づく言葉さえ引き出せれば、 本文を精読する必要はないし、 無理に書いてあることに納得しなくてもよい、
くらいに考えることができれば、きっとラクになる。
①自分が題材にしようと思った本を机の上に置き、 そのタイトルを眺めながら腕組みをし 「なぜ、自分はこの本を選んだか」じっくり考える。 (※この時、自分の意見だけで文字数を稼ぐために 絶対に本を開いてはいけない)
それだけでまず一枚、書いてみる。
【枠組み】 ・普段自分はこういうことをしていて、 ・こういうところに、なんとなく問題意識があって ・そのモヤモヤ解消に役立ちそうだと思い、 ・この本の「タイトル」がビビッときた (1枚書けるまで粘る)
②実際に読んでみる。このとき、 理由はともかく、 パラパラとめくり「なんとなく」印象に残った 「小見出し」を抜き出してメモする。 (※このとき、深入りするといけないので、 絶対に本文を読んではいけない)
③抜き出した「小見出し」について、 なぜ、その小見出しが印象に残ったか、①同様、 小見出しを腕組みをして眺めながら、考える。
まず1枚、書いてみる。
【枠組み】 ・普段自分はこういうことをしていて、 ・こういうところに、なんとなく問題意識があって ・そのモヤモヤ解消に役立ちそうだと思い、 ・この「小見出し」がビビッときた (1枚かけるまで、自分の経験記憶を遡り、粘る。 遡るのは自分の経験と記憶であり、本文ではない。)
※これを3回繰り返す(これまでで4枚分書けている)
④ ②で抜き出した小見出しの本文を実際に読む。 これまで書いた内容と著しく異なる点があれば、 それを「この本から得られた新しい発見」として 持ち上げておく。
(③までで書いた分に肉付けする。必要に応じて 自分の経験を書いた部分を削る。)
⑤ ②〜④で書いたことをまとめて、 改めて自分の問題意識を要約し、 「こんどから、これをやってみよう」と 思ったことを書いてまとめる。
古いものにこだわりたくなった人のためのはなし
どうやら、人はある一定の年齢に達すると 新しい音楽を探さなくなるらしい。 https://nme-jp.com/news/56379/
これは、音楽に限った話ではない と僕は個人的に思っている。
続きを読む「いいことしてやったぞ競争」のはなし
医療や福祉、その他対人サービスは得てして 「いいことしてやったぞ競争」に陥りやすい、 と僕は思っている。
続きを読む他人を「怒る」こと のはなし
そのとき僕が少年を実際に「怒った」のは、 彼に他人の気持ちのわかる男になって欲しいから というのでは一切なく、ただ一点、 水鉄砲で攻められつづけたことで 僕が不愉快だと思ったからだ。
そう思えば、あとは自分の気持ちを 真面目な顔をして、 ちょっとシリアスに伝えるだけだ。 なんだかスッと入ってきた。
続きを読む善い人が悪人になる
自分の考えが整理されればされるほど、 つまり「自分のことば」というものによって
自分の思う「これがいいと思う」が 理屈づけされればされるほど、
自分とは違う考え方を持つ 他人が思う「これがいいと思う」に 目が行かなくなる、という意味で、
自分はどこかの誰かにとっての 「悪人」になっていくのではないだろうか。
そして、自分の「これがいいと思う」の濃度が 自分の中でどんどん高まってきて、 それをのみ、「善」と信じて疑わず、
いよいよ他人の「これがいいと思う」を 「自分のことば」でもって 制圧しにかかるようになった暁には きっと僕は「極悪人」になるだろう。
かくして、
思いが強くなればなるほど、 それにことばが付けばつくほど、 他人にみだりに触れてはいけない のではないだろうか?
そのような思いが、 最近ふと湧いては、 頭の中を巡っている。