忙しい大人のための読書感想文のかきかた

つまるところ、 読書感想文における本とは あくまでも自分の内側から言葉を引き出すための 当て馬的なものであって、

自分の経験や感覚に基づく言葉さえ引き出せれば、 本文を精読する必要はないし、 無理に書いてあることに納得しなくてもよい、

くらいに考えることができれば、きっとラクになる。


①自分が題材にしようと思った本を机の上に置き、 そのタイトルを眺めながら腕組みをし 「なぜ、自分はこの本を選んだか」じっくり考える。 (※この時、自分の意見だけで文字数を稼ぐために 絶対に本を開いてはいけない)

それだけでまず一枚、書いてみる。

【枠組み】 ・普段自分はこういうことをしていて、 ・こういうところに、なんとなく問題意識があって ・そのモヤモヤ解消に役立ちそうだと思い、 ・この本の「タイトル」がビビッときた (1枚書けるまで粘る)

②実際に読んでみる。このとき、 理由はともかく、 パラパラとめくり「なんとなく」印象に残った 「小見出し」を抜き出してメモする。 (※このとき、深入りするといけないので、 絶対に本文を読んではいけない)

③抜き出した「小見出し」について、 なぜ、その小見出しが印象に残ったか、①同様、 小見出しを腕組みをして眺めながら、考える。

まず1枚、書いてみる。

【枠組み】 ・普段自分はこういうことをしていて、 ・こういうところに、なんとなく問題意識があって ・そのモヤモヤ解消に役立ちそうだと思い、 ・この「小見出し」がビビッときた (1枚かけるまで、自分の経験記憶を遡り、粘る。 遡るのは自分の経験と記憶であり、本文ではない。)

※これを3回繰り返す(これまでで4枚分書けている)

④ ②で抜き出した小見出しの本文を実際に読む。 これまで書いた内容と著しく異なる点があれば、 それを「この本から得られた新しい発見」として 持ち上げておく。

(③までで書いた分に肉付けする。必要に応じて 自分の経験を書いた部分を削る。)

⑤ ②〜④で書いたことをまとめて、 改めて自分の問題意識を要約し、 「こんどから、これをやってみよう」と 思ったことを書いてまとめる。