ムリ度合いと継続期間は反比例

僕はには長く続いている趣味がある。 それは、ギターを弾くこと。 中学校に入る前に始めたから、 大体13年弱は続いている。

一方で、全く続かなかったことがある。 それは、健康づくり・体力づくりのための ランニングだ。 もともと僕は朝が結構好きな人間だから、 諏訪に引っ越してきてからランニングを 習慣として始めようと思った。 しかし残念ながら、3日も続かなかった。笑

その違いは「どれだけ無理しているか」にある。

そして、僕が今日の話で提案したいのは、 別に新しいことでもないけれど、こんなこと。

無理している度合い(意識に上っている度合い)に反比例して、 継続可能期間は短くなるから、タスクの種類に応じて作戦を変えよう。

分かりやすい例として「ダイエット」と「英語の勉強」 を挙げながら進めていこうと思う。


「習慣にしたい」型タスク

「ダイエット」と「英語の勉強」が 「習慣にしたい」型のとき。

【普段の健康づくりとしてのダイエット】

とりあえず健康づくりのため、 と思ってダイエットに取り組もうと思ったとき、

普段は全くやらないようなエクササイズマシーンを買ったり、 高価なスポーツウェアを買ってみたり、 大好きだった白いご飯、スパゲティ、ラーメンをバッサリ絶ったり、

というやりかたを試す人は世の中にはたくさんいると思う。

【いつかのために伸ばしておきたい英語力】

いつか海外に赴任するときのために、と思って 英語の勉強に取り組もうと思ったとき、

毎日単語の勉強に1時間充てようとか、 毎日英作文をしてみようとか、 普段は聞かないリスニング教材を買ってきて、 毎日とりあえず聞き流してみよう、とか

そんなことを考える人はたくさんいると思う。

【でも、続かない?】

それらは数週間、数ヵ月続くかもしれないけれど、 一年続くひとはそう多くないのでは?

そういう人たちの忍耐や努力が足りないというのではなく、 きっと普段やらないことを、 強く意識していることによるムリがあるからだ。


「○日までに、□する」型タスク

逆に言えば、「○日までに、□する」型のタスクでなら、 ある程度ムリがあってもなんとかなる。

【「○月○日の海デートのために、シックスパックを作る!」】

「来月に控えている海デートのために、 シックスパックができるくらい、カラダを引き締めたい!」

そう思ったら、その日までは 普段食べまくっていたラーメンもご飯も絶つし、 キツい筋トレも毎日こなす。

【「○月○日のTOEICテストで900点取れるように、勉強する」】

「なんとしても次のTOEICテストで900点とりたい!」

となれば、テスト日が決まっているから、 その日まではなんとかリスニングも続けるし、 単語、リーディングの勉強も一日4時間はする。

【たぶん一年は続かない。でも、それでいい。】

上の例では、短期的に普段と違うことをして、 ある期日までに成果を出す、というのが目的であるから、 それからは続ける必要がない。

目標を達成したあと再び明確な目標を見つけられなければ、 いくらそれまでやってきたことでも、長期的に続けるのは困難。

でも、いいんです。目標さえ達成できれば。


無理度合いと継続期間は反比例の関係

上の話をグラフに表してみた。

横軸が「ムリの度合い」で縦軸が「継続期間」になっている。

ムリの度合いが小さければ小さいほど、継続期間は長くなり、

ムリの度合いが大きければ大きいほど、継続期間は短くなる。

冒頭ではギターの話をしたけれども、 極端な話をすれば、

僕の「歯磨き歴」20年を超えているし、 僕の「栄養摂取歴」(?)とか「水分補給歴」(?)は 限りなく25年に近いことだろう。

それらは「続けよう」という意識に上ってすらいないものだ。

もし、必要もないのに、 独学でアラビア語を勉強しろ、と言われても たぶん僕の集中力とやる気は一時間も持たないと思う。

ましてや、60℃のお湯に手を突っ込んだら 一瞬で手を引っ込めるはず。

意志もなく、さらに明らかに大変なことは全く続かない。


おわりに

明確な目標がないのが悪いというのではなく、

もし、長期的な習慣としてなにかをやろうと思ったら、 できるだけ、普段と違った無理なことはすべきでないし、

一方で、もし短期的に何かを達成する必要があるなら、 あとは続かないけれども、いつもと大きく違うことを試すことができる。

そういう風に、タスクの種類によって 作戦を考える必要がありますね。

冒頭の話に戻ると、

僕は「ギターを続けよう」などと思ったことはなく、 好きなときに、好きなだけ弾いてきたし、 飽きたと思ったらすぐギターを置いた。

一方、ランニングをしようと思ったときは、 「ぜひこれを習慣にして、健康を維持するぞ!」と意気込んでいた。 20分も走って飽きてきてしまったのに、 「ゆっくりでも毎日1時間走るのが目標だから」とムチ打って なんとか一日やってみたものの、翌日からやらなくなった。笑

他には・・・ 受験勉強をしていた頃は、一日に10時間以上机に向かっていたけど、 今は絶対にできない。振り返れば何か別の人格があったみたいだ。

大学に合格してからというものの、 その「習慣」はパッタリとなくなってしまった。 それは、「大学に合格するため」の勉強方法だった。