自分のなかの犬が暴れだす

どこからともなく沸き上がってくる、

「言葉になりたい」と言わんばかりに

僕の気持ちを内側からドンドン叩いてくる気持ちを

忘れないうちに、記すことに追われているような

感覚に、常に翻弄されている。

そのくせ、その気持ちは

ちょっとした瞬間にどこかへ行ってしまう。

それが見つからないとモヤモヤしてしまうものだから、

僕はその気持ちを忘れないように

なんとか記憶に留めておき、

細切れのフレーズを留めておくのに必死だ。

大体の場合、

その瞬間は歩いているときにやってくるから、

僕はその都度ポケットからガラケーを取り出して、

すぐに「メモ帳」に残さなければならない。

もしも立ち止まってタブレットに打ち込んだり、

キーボードを広げたりすることができる場所なら、

そのままブログに書いてしまおう、と思った。

そうでないと、処理が追い付かなくて、

結局アウトプットされないまま、

気持ちだけが漂ってしまうからだ。

たぶん、これは心の底から「やりたいこと」

なんだろうけれども、

それが理性の自分を振り回しているとは、

まるでリードに繋いだ犬が突然駆け出して

飼い主を振り回すのに似ている。