本当に大事なものだけ残る。
⚫ぶっちゃけ、カツカツである
僕の生活、フタを開けてみると・・・ ・車のローンがある(ないと富士見町にある蔵に通勤できない) ・居住費は全額自分で払う(共益費・駐車場・家賃で47,000円) ・奨学金の返済がある(約15,000円/月) ・学生時代に納めていなかった年金がある(約15,000円/月) →これは後悔している ・車の保険もある(約10,000円/月) ・通信費、水道代、光熱費、その他生活費
一年前に計算したところ、月のランニングコストは 110,000円にも上ることが判明した。 勤めて一年でいくつかの負債を抱えている僕は、 はっきりいって「不良物件」だ。笑 でも、生活そのものは楽しくやっている。
⚫でも、1年でこんなことができました。
よく考えれば、この一年で結構買い物もした。
60,000円でカメラを買った。(何気ない日常をキレイに残すため)
80,000円でスウェーデン旅行のチケットを予約した (酒蔵研修に来てくれたスウェーデン人のもとを、 今度は僕が訪ねてみる。海外に行く理由がはじめてできた。)
15,000円のハイキングシューズを履いている (メレル社の靴で、ゴアテックス素材。雪も雨もへっちゃら)
70,000円のギターを買った。 (見た目が派手な、Ovationのやつ。 これのおかげで、ステージパフォーマンスができた)
20,000円のテーブルセットを買った。 これがないと創作活動がはかどらないし、 これがあるからこそ、友人を招いたときに 楽しく食事をしながらいつまでも飲んでいられた。
車のローンも180,000円くらいは返済したかな。 車があって、諏訪に来てくれたたくさんの友人を案内できたことは、 まさに今のところ僕の一番の生き甲斐のようなもの。
そういえばいま使っている洗濯機は100,000円する ファミリーサイズの乾燥機付きのもの。 部屋干しばかりで服が臭くなるのが困る。 毎日の睡眠にもこだわりたいので、40,000円かけて スプリングコイルマットレスとベッドを買った。 収納家具も持ちたくないので、収納付きのベッド。
・・・もっともっとたくさんのものを買ったり、 たくさんのことをしている人はたくさんいるんだろうけど、 自分のことだけ振り返ってこうして挙げてみると 「結構やったな」という感想だ。
あ、それから70,000円ほど貯金もした。
⚫カツカツの状態なら、本当に大事なものだけが残る
本当は行きたくもない誘いを断った自分を褒める。 美味しいものを求めたら切りがないし、 自分でも美味しいものは作れるから、 外食をしないようにしている自分を褒める。 そのかわり、自分で自分の「美味しさ」「楽しさ」を作れた 自分を褒める。 そうすると、ムダなものや、自分でなんとかできるものに費やす お金はどんどんカットされて、本当に大事なものだけ残る。 お金だけじゃない。時間もだ。
⚫何かを足したければ、何かを減らす
僕はサラリーマンだから、月の収入は限られている。 そのなかでやりくりするとなれば、 毎月項目毎に設定した予算を踏まえて、 予算のほかに「本当に大切なもの」「本当にやりたいこと」 「本当にやらなければならないこと」が増えてしまったらどうする? 当然、どんどん貯金に手を出す・・・ではなくて、 その分を何か他の予算を減らす。
例えば、僕は今1日3食食べることにこだわっていないし、 服なんて全然持ってなくていいと思っている。 身体が引き締まってさえいれば、 ただのTシャツ&ジーンズの格好もそれなりにサマになる。
誘われることもあるけれども、ただの飲み会に終わりそうなら、 まず行かないことにした。 「行けなくて悪い」とは思わない。 どんな形であれ「行かない」と言えた自分を誇りに思う。
⚫そして、色々なことができるようになる
「何かを減らす」の対象になるのは「自分でなんとかできるもの」。 お金を払って誰かにお願いしていたことを、自分でやる。
食事をつくるのも、当然自分でやる。外食は基本「しない」。 (外食2回分で一週間分のご飯が作れる。)
車のちょっとしたメンテナンスだって自分でやる。 タイヤ交換もお店なら2,000円だけど自分でやればタダ。
車購入時の車庫証明も、業者に頼めば15,000円くらいのところ、 自分でやれば3,000円程度で済んだ。面倒だったけどね。笑
自転車の修理くらいならできる。 学生時代は自転車屋のバイトだったし。
そうやって、色々なことが自分でできるようになる。 それだけじゃない。 自分で不便を克服した暁に身に付いた(ちょっとした)技術が、 ひょっとしたら身近な人の役に立つことも。 それは、パンクを修理してあげることかもしれないし、 美味しいペペロンチーノを作ることかもしれない。
それがまた、僕の人としての楽しみなのだ。
⚫終わりに
これから先、もっと本当にやりたいこと・欲しいものを増やして、 よく考えれば自分でなんとかできるもの、 よく考えればあまり大事ではないもの、 かつては大事だったけれども、もはや大事ではなくなったもの、 そういうものをカットする。その先には、 周りの価値観に左右されない「自分の純度」高めの生活になる。
改めてみると、僕は「わざわざ」倹しい生活をしていると分かる笑