本当に大事なものだけ残る。

ぶっちゃけ、カツカツである

僕の生活、フタを開けてみると・・・ ・車のローンがある(ないと富士見町にある蔵に通勤できない) ・居住費は全額自分で払う(共益費・駐車場・家賃で47,000円) ・奨学金の返済がある(約15,000円/月) ・学生時代に納めていなかった年金がある(約15,000円/月) →これは後悔している ・車の保険もある(約10,000円/月) ・通信費、水道代、光熱費、その他生活費

一年前に計算したところ、月のランニングコストは 110,000円にも上ることが判明した。 勤めて一年でいくつかの負債を抱えている僕は、 はっきりいって「不良物件」だ。笑 でも、生活そのものは楽しくやっている。

でも、1年でこんなことができました。

よく考えれば、この一年で結構買い物もした。

60,000円でカメラを買った。(何気ない日常をキレイに残すため)

80,000円でスウェーデン旅行のチケットを予約した (酒蔵研修に来てくれたスウェーデン人のもとを、 今度は僕が訪ねてみる。海外に行く理由がはじめてできた。)

15,000円のハイキングシューズを履いている (メレル社の靴で、ゴアテックス素材。雪も雨もへっちゃら)

70,000円のギターを買った。 (見た目が派手な、Ovationのやつ。 これのおかげで、ステージパフォーマンスができた)

20,000円のテーブルセットを買った。 これがないと創作活動がはかどらないし、 これがあるからこそ、友人を招いたときに 楽しく食事をしながらいつまでも飲んでいられた。

車のローンも180,000円くらいは返済したかな。 車があって、諏訪に来てくれたたくさんの友人を案内できたことは、 まさに今のところ僕の一番の生き甲斐のようなもの。

そういえばいま使っている洗濯機は100,000円する ファミリーサイズの乾燥機付きのもの。 部屋干しばかりで服が臭くなるのが困る。 毎日の睡眠にもこだわりたいので、40,000円かけて スプリングコイルマットレスとベッドを買った。 収納家具も持ちたくないので、収納付きのベッド。

・・・もっともっとたくさんのものを買ったり、 たくさんのことをしている人はたくさんいるんだろうけど、 自分のことだけ振り返ってこうして挙げてみると 「結構やったな」という感想だ。

あ、それから70,000円ほど貯金もした。

カツカツの状態なら、本当に大事なものだけが残る

本当は行きたくもない誘いを断った自分を褒める。 美味しいものを求めたら切りがないし、 自分でも美味しいものは作れるから、 外食をしないようにしている自分を褒める。 そのかわり、自分で自分の「美味しさ」「楽しさ」を作れた 自分を褒める。 そうすると、ムダなものや、自分でなんとかできるものに費やす お金はどんどんカットされて、本当に大事なものだけ残る。 お金だけじゃない。時間もだ。

何かを足したければ、何かを減らす

僕はサラリーマンだから、月の収入は限られている。 そのなかでやりくりするとなれば、 毎月項目毎に設定した予算を踏まえて、 予算のほかに「本当に大切なもの」「本当にやりたいこと」 「本当にやらなければならないこと」が増えてしまったらどうする? 当然、どんどん貯金に手を出す・・・ではなくて、 その分を何か他の予算を減らす。

例えば、僕は今1日3食食べることにこだわっていないし、 服なんて全然持ってなくていいと思っている。 身体が引き締まってさえいれば、 ただのTシャツ&ジーンズの格好もそれなりにサマになる。

誘われることもあるけれども、ただの飲み会に終わりそうなら、 まず行かないことにした。 「行けなくて悪い」とは思わない。 どんな形であれ「行かない」と言えた自分を誇りに思う。

そして、色々なことができるようになる

「何かを減らす」の対象になるのは「自分でなんとかできるもの」。 お金を払って誰かにお願いしていたことを、自分でやる。

食事をつくるのも、当然自分でやる。外食は基本「しない」。 (外食2回分で一週間分のご飯が作れる。)

車のちょっとしたメンテナンスだって自分でやる。 タイヤ交換もお店なら2,000円だけど自分でやればタダ。

車購入時の車庫証明も、業者に頼めば15,000円くらいのところ、 自分でやれば3,000円程度で済んだ。面倒だったけどね。笑

自転車の修理くらいならできる。 学生時代は自転車屋のバイトだったし。

そうやって、色々なことが自分でできるようになる。 それだけじゃない。 自分で不便を克服した暁に身に付いた(ちょっとした)技術が、 ひょっとしたら身近な人の役に立つことも。 それは、パンクを修理してあげることかもしれないし、 美味しいペペロンチーノを作ることかもしれない。

それがまた、僕の人としての楽しみなのだ。

終わりに

これから先、もっと本当にやりたいこと・欲しいものを増やして、 よく考えれば自分でなんとかできるもの、 よく考えればあまり大事ではないもの、 かつては大事だったけれども、もはや大事ではなくなったもの、 そういうものをカットする。その先には、 周りの価値観に左右されない「自分の純度」高めの生活になる。

改めてみると、僕は「わざわざ」倹しい生活をしていると分かる笑