2020-01-01から1年間の記事一覧

仕事は無駄でもよいのかもしれない 屁理屈のはなし

ボランティア、もしくは「気付きの労働(気づいたことはなんでもやれてしまう)」におけるワーカーに対して、いまの心境ならば自分が無駄だと思っている仕事(作業)を与えることができるような気がしている。チョッピリ。 かつては(いや、今も割とそうだが…

「やることがなくて怒る」悲哀は他人事だろうか

ボランティアの人々に動いてもらう際に、既にやることが済んでしまってやることがない(与えられない)と怒り始める人に時々出会す。僕は、怒りは「不安」、さらに噛み砕いて言うと、あらゆる「わからなさ」から来ていると考えている。だとすれば、手が空い…

災害のあとたくさん寄せられた物品の数々を片付けていたら、9年前までタイムスリップした気持ちになった

震災や社会的動揺がもたらした混沌とした状況は、きっとこれまで「(お金を払う)価値がある」とみなされなかったもの、「(価値の所在が不明瞭で)価値がつきにくかったもの」に価値を再び与えたのだろう。その名残を見て、我々が常に目指してきた「整った…

虚の耐えられない軽さ 実の耐えられない重さ

先日職場で40人程度の「食堂」イベントを開催し、無事終了した。その後周りを見渡してみると、疲労感が見える。しかし、満足感や達成感のようなものも見える。安堵の表情も見える。自分としては常に「これでよかったのかなぁ」という気持ちに苛まれつつも、…

アウトサイダーとしてのエリート意識 について

『そして、暮らしは共同体になる』という本がセールになっていたので読んだ。新品で読んだのと、Kindleで読んだのに続いて3回目だ。その中に「丁寧なくらし」を志向するマインドに潜む「順応を拒否し、社会の外部にいて社会に適合しない」という立ち位置とし…

作りたいものありき

PCはあくまでも作りたいものを作るためのツールに過ぎないのであり、基本的には(というのは、PCによるPCのためのPCのものはPCしか作れないから)「PCの使い方がわかれば、何かできるようになる」というものではない。作りたいものありきのコンピューターだ…

教えるのが難しい時代に

「(今は)先生よりもどうやら生徒の方が力関係が強くなってしまっている状況がある」「厳しく教えることが難しい時代に、じゃあ誰が教育するのかというと、最終的には自分で自分のことを教育しなければならない時代になってきたと思う」「それがすごく大切で…

『「差別はいけない」とみんないうけれど。』のメモと考えたこと

「リベラル・デモクラシー」は自由主義(討論による統治、個人主義)と民主主義(同質性、何かしらのアイデンティティを共有)という「克服できない対立」を含んでいたにもかかわらず、生きながらえることができた。経済成長の時代には、多くの人がその分け…

女子による「女子語り」のはなし

今の環境は女性ばかりで、女性による「女子は面倒だからサー」という「女子語り」に出くわすことがしばしばある。しかしそれに巻き込まれてしまっては、本当に大事なことを見失ってしまいそうだ。せいぜい、面倒な他人から自分を守るため、もしくは面倒な他…

「秩序なき自由」がもたらす不自由と罪の代理人としての神仏について

残念ながら僕の日常には「神様」というものは存在しなかったし、特に神仏への信仰に厚いわけでもない。しかしいわゆる「神」は我々にとって必要な存在なのかもしれないぞ、と去年を通じて考えるようになった。 ちょっと話は変わって、2019年はこども食堂に継…