嫌われる勇気

「多様性」について

「世の中には色んな人がいるからねぇ」と誰かがつぶやくとき、そこには大抵ネガティブな意味合いがある。「思いもよらない(“多様な”)発想から文句をつけてくる人がいる」(だから、それはやめておけ)という具合にだ。このネガティブさが、多様性の本質を…

世間に「傷ついた」人々のケアについて

承前 既に傷ついた人々 自分のしたことについて、《上司》《家族》《客》に頭ごなしに否定・却下され、非常に嫌な思いをした。かつその際に対抗原理(「あくまでも自分の主張は正しい」「相手の方が間違っている」と言えるだけのロジック)を持っていなかっ…

いい人の価値が下がる

「いい人をやめれば」的な本を見るたびに、「またまた…」と思っていたのが、「いい人(≒他人にとって都合のいい人)」でいることは確かに自分の価値を下げることにつながると考え始めた。自分の譲れない条件を死守することが、かえって自分の価値を上げるか…

「違う」から始めましょう 忖度時代のインディヴィジュアリズム

仕事がいつなくなるかわからない不安からか日常生活においてもなお、「他人に認められなければ」と思うようになる。度重なる災害が起こるたび徒らに「やっぱり、きずな」とか「やっぱり、思いやり」と言ったことばが広まり、頭を埋め尽くすたびに、目の前の…

アドラーの「目的論」

「僕は数年前、火事で財産をすべて失った」 という話を聞いたら、その人は不幸せだと思うだろうか。 (もちろん、これは例え話であって、 実際に僕の身に起こったことではない。) 答えは「分からない」だ。 その人は、こんな風に思うかもしれない。 「あの…