「東京の物価は高い」は本当か?

「東京は物価が高いでしょう」 そんな言葉をよく耳にする。

6年前、大学進学を期に上京して一人暮らしを始めた。 当然、買い物も自分でしなければならなかったが、 少なくとも生活に必要な食料品・生活雑貨に関しては 「そんなに高くないじゃん」という印象を受けた。

でも、この間の土日で用事があって東京に行った際に、 「やっぱり東京はお金がかかるなぁ」と思った。 その理由を挙げていく。

1.人付き合いにお金がかかる

東京では基本的に車を運転する必要がないから、 飲酒運転の心配がない。ゆえに「飲みにいく」のハードルが低い。 その飲み代、少なくとも3,000円はする。お店によってはもっと。 

交通網が発達しているおかげで、首都圏くらいでなら 誰とでも簡単に会うことができる。付き合いの幅が広くて、 しかも簡単に会えるとなれば、当然交際費もかさむ。

2.「遊び」にお金がかかる

遊ぶとすれば基本的に駅周辺のエリアに限られる。 駅周辺はいろいろな商業施設が並んでいて、 購買意欲・消費意欲を掻き立てるものがたくさん。 (→これが最大の要因) 「遊び」のためには楽しみを「お金を払って買う」必要がある。

(地方に住んでいる僕は、どちらかと言えば、 楽しみを「自分で作る」という方向に持っていっている。)

3.なんだかんだ、移動にお金がかかる

僕の通っていた大学のある多磨駅から、 ショッピング・遊び・デートなんでもござれの吉祥寺まで 往復すると、移動時間はせいぜい片道10分ちょっとなのに、 電車賃は700円近く。

東京と横浜を往復しようと思ったら、 場所にもよるだろうけど、1,500円くらいは覚悟しておかなければ ならない。

(もちろん、車の維持費に比べたらずっと安いけど、 純粋に同じ距離を移動するのに必要なガソリン代と 電車賃を比べたら圧倒的に出費が痛い感じ)

「だから東京はダメで地方がいいんだ」みたいな極端な話を するつもりではない。今挙げた三点、裏を返せばすべて 東京(都会)の長所だから。それに、お金がかかる分、 賃金もキッチリ高めに設定されているし。

それじゃあ、何を言いたいかというと、 そういうライフスタイルがいい人は そういうライフスタイルを選べばいいし、 それに合わなければ違うライフスタイルを選べばいい、ということ。