25歳のハローワーク②―雇用保険受給者説明会に行ってきた―

雇用保険受給者説明会に行ってきた

wp-1472817515763.jpg ハローワーク話の第二弾は 「雇用保険受給者資格説明会」について。

正直、短い時間にたくさんの話があって 僕の頭はパンクしそうだった。

それでも、振り返って分かったことが大きく2つあって、 それをできるだけかみ砕いて書いていく。

「ハロワ」と聞いただけで嫌な顔をする人もいると思う。 ただの求職機関だと思ってるでショ? この受給手続きだけでも、使わにゃ損!


分かったこと① 「手当を受けるのはハードルが高い」

そう、失業手当を受けるにはハードルが高い。 そりゃそうだ、簡単に手当を受けられるようでは 就職する気が失せるから。

説明会を聞いて僕が感じた「3つのハードル」を 紹介しよう。 (ただ、会社都合退職はこの限りでない。)

●申請のハードル

一つ目は「申請のハードル」。申請がめんどくさい。 自己都合退職すると、一般的には3ヵ月の受給制限がある という風にググれば出てくるんだけど、それまでの道のりは長い。

・退職日(僕は8/15)以降の給料日(僕は8/25)に会社からもらえる 「離職票」を持って、ハローワークに受給資格者手続きに行く。

・その日(僕は同じく8/25)から7日間、働いてはいけない 「待機期間」がある(僕は9/1まで)。 (→そこから始めて3ヵ月の受給制限期間が始まる。つまり、 僕は12/1になってようやく本当にお金がもらえることになる)

・そこから説明会(今日のやつ)を受講して、 始めての「失業認定日」までに何かしらの「求職活動」 (「求職活動」として認められる活動一覧が別にある) を最初の認定日(僕は9/15)までに最低1回はこなす。

・それ以降は、毎月の認定日まで(僕の場合、10/13, 11/10)に 「求職活動」を3回以上こなす。

…ざっとこんな感じで。

内容はどうでもいい。とりあえず「面倒」と言うことが伝われば。 説明を聞きながら眠くなってしまうほど。

●経済的ハードル

上記の通り、 僕は失業手当を受給しようと思ったら、 12/1まで待たなければならない。 そこまで「失業状態」を維持するにも 経済的ハードルが存在する。

当然だけれども、受給するまでにレギュラーな(?)仕事に 就いてはいけない。

となれば、受給開始日(僕の場合は12/1)までは 今ある貯金でなんとかしなければならない、ということ。

もし底をつきそうだと思ったら、就職しなくちゃいけない。

(もちろん、なんとか食いつなぐために イレギュラーな(?)仕事に就くことは許されている。 もちろんその場合は申告が必要で、 その日数だけ受給開始が遅れるとか?)

心理的ハードル

実は結構デカいのがこの「心理的ハードル」じゃないだろうか。

上記の面倒をクリアしさえすれば、 確かに(一定期間は)お金をもらうことができる。 ただ、僕みたいに良くも悪くも(クソ)正直者は 「お金のため」と割り切って「就職できるのにしない」 状態を意図的にウロウロするのはかなりしんどい。

そもそも、自分の時間を売っていた事実を 「お金のため」と割りきることができていれば、 会社を辞めていない。それに、仮に辞めたとしても

人間としての「居場所」への欲求が満たされない限り、 「お金のため」というタテマエを使うことができない。


分かったこと② 「ただ、『働く意欲のある』人には優しい」

受給までには結構面倒な手続きがあるけれども、 やっぱり、「働く意欲のある」人には優しい。

●「職業訓練」がタダで受けられる

なんと再就職に資する資格などの「職業訓練」が タダで受けることができる。

通常なら数十万単位でかかる費用も、国が負担してくれて、 受講者がもつのはテキスト代のみ。

今日手に入れたチラシだけ見ても、 Javaのプログラミング入門とか、 MOSをはじめとするオフィスワークに役立ちそうなものも。

wp-1472817652357.jpg こんなのとか wp-1472817515761.jpg こんなのも。

(実家暮らしで、税金だけでも払える蓄えがあって… という人にはいい選択肢かも?)

●早期就職で「再就職手当」がもらえる

早く決まったら「失業手当」が受けられないじゃないか! という疑問が当然生じるはず。

ただ、早く決まったら「再就職手当」というのがもらえる。

その要件は 「基本手当の所定給付日数の3分の1以上の支給日数を残して、 (僕の所定給付日数は12/1から90日、 すなわち、その3分の1である30日以上 残すとすれば、来年の1/30までに就職する必要がある。)

安定した職業に就き、支給要件をすべて満たした場合」

というもの。

ちなみに、僕は12/1に就職した場合、 (もちろん、厳しい要件はあるけれども) 260,000円ほどもらえる試算になっている(!!)。

もちろん、支給総額は90日間まるまる 失業手当をもらうよりは下がるけれども、 時間は時間で大事だし、そもそも 自分に合った求人がいつ見つかるか分からない。 ただただモラトリアムを長く取っていればいいというもの ではないし、

自分の本当にやりたいことは 自分のプライベート・プロジェクトまたは 既にやってしまっていることにこそある と分かっているのならば、

とにかく走り続けるだけのガソリンを 供給してくれる場所を見つけなければならない。 (給油ランプが点灯しているのに、 次の給油所がどこにあるか分からない状態って 焦るな・・・)


結論「早く働け」

誤解を招く前に言っておくと、 僕は「お金のために働くのが嫌だ」と思っているのと同様、 「お金をもらうためにどう動くか」を考えるのも嫌だ。 だから、手当受給のために粘ろうとか、 そんなことは考えていない。

「早く就職しろ」

ハローワークは再就職を支援する機関。 彼らのミッションは失業手当を給付することではなく、 求職者がいち早く仕事に就いて、 自分で生計を立てられることをサポートすること。

「たぶん就職しようと思えば就職できるけど、 今は『就職』というのに本気が出せない」 (生意気にも「今は本気出してないだけ」ってやつ) という人もいるかもしれない(生意気にも僕は割とそれ)。

ただ、そんな人も、仮に本気を出す気になっても 「結果として」本当に就職できないかもしれない。

以前の職場で雇用保険に加入していた場合、 その給付を受けられる可能性はあるし、

ハローワークでの手続きをしないことには 給付を受けられる可能性はゼロ。

「ハロワ」と聞いただけで嫌な顔をする人もいると思う。 ただの求職機関だと思ってるでショ? この受給手続きだけでも、使わにゃ損!

ちょっと検索したら、 新宿には「わかものハローワーク」というのがあるらしく、 「悲壮感漂う…」というイメージとは違った、 キャリアセンターの延長みたいな雰囲気らしいです。 新宿わかものハローワークに行ってきた!感想と評判。