なぜはじめから「アイドルをやりたかった」と言わないのか?

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  そもそも、 「お金にならなければやらない」と思っていることは、 「本当ににやりたいこと」ではない。 そんなことを想えば、 「将来は女優になりたい」という女の子が その足掛かりとしてアイドルをやるのを見ると 「女優業そのものがやりたい」のではなくて 「演技でメシを食いたい(金にならない女優業はやらない)」 みたいな願望が浮き彫りになる。 本当に演技そのものがやりたければ、 演技に対するパッションがあるうちに 形はどうあれ演技の道に進むという選択肢がある。 そういう意味では、 例えば売れなくても「芸人」をやり続けている人たちは、 いくら風呂なしボロアパートに住んでいても、 やりたいことはできているという点で、不幸せではない。 「演技」そのものではなく、 本来結果であるはずの「カネ」を目的にしてしまうと、 コントロールを奪われる危険性がある。 お金は目的のようで目的じゃない。 こういう状況を、丸山健二先生は 「目的を持たざるものは、目的を持ったものに殺される」 と言ったんだろう。

実力をつけていくに従って、

それを生業とするようになった人が、

「やるからにはおカネをいただきますよ」

というのはあっても、

そもそものきっかけがおカネでは、

「本当にやりたいこと」ではない、ということ。

もし、アイドルをやるなら、最初から

「アイドルをやりたいと思ったから」と

言えばいいのだ。

「女優になるステップとしてアイドルを選んだ」

というなら、

「オレの言う通りにしたら女優にしてやる」という人が

現れて、その人に従うことを求められたら、

自分のコントロールは奪われてしまう。

寿司の修業をする人も同じ。

「店を出したいから」ではなく、

最初から「修業がしたかった」と言えば、

誰にもコントロールされない。

逆に、本当に「店を出す」が目的なら、

「店を出す」方法は、

「上手く寿司が握れるようになる」とは

またパラレルなところに、存在する。