「白夜」体験記

スウェーデンにいて驚いたのは、 この季節は夜になっても外がほとんど暗くならないこと。

日本でも、「北欧あたりでは『白夜』という現象がある」 という事実くらいは知られているけれども、 実際に体験するとかなり変な気分だ。

(さすがに午前2-3時になると薄暗くなるから 「白夜」というにはやや大袈裟かもしれないが、 少なくとも起きている時間は全然暗くならなかった。)

外が暗くならないから時間で行動を決めるという感覚がなくなる。 外を歩いていても、外食していても、 「暗くなったからそろそろ」という風にはならないのだ。 だから、知らないうちに疲れるまで外出していることもあった。

逆に言えば、観光にはまさにうってつけのシーズン。 ストックホルムの地下鉄は午前1時くらいまで運行しているから、 休みを挟みつつ、ゆっくりと市内を観光することができる。

一日中明るいと言えど、朝と夜の時間帯にはかなり冷え込む。 北に位置する国だから当たり前と言えば当たり前だが、 日本にいるときよりも暖かい服装で行きたい。

たまたま6月上旬が仕事が忙しくない時期、という理由で この時期に旅行に行こうと決めた。 ずっと明るくて、上着さえあれば寒くもないし、 結果的にベスト・シーズンに行けた訳だった。